この記事は、2019年5月31日に岐阜県大垣市で開催された「岐阜イノベーション工房2019シンポジウム」での基調講演を再構成したものです。これより、イノベーションをマネジメントするということについてお話ししていきたいと思います。既存の企業の中には、新規事業に取り組んでいるところも、そうでないところもあると思いますが、多くの場合において既存事業に対する新規事業の規模というのは、次の図に描かれた円の周縁部のような位置づけでしょう。 既存事業は、過去の延長線上にあるためにかなり正確に予測可能で失敗率も低いのですが、今後市場や技術が変化すると消失していく可能性があります。これに対して新規事業というのは、過去の延長線上にないために予測が不可能で成功率が低いため、経済的合理性はありません。このため、取り組まないという判断をする企業も多いのが現実です。しかしながら、新規事業には直接の収益以外の効果が期待
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