Googleの公式アプリストア「Google Play」で提供され、1億回以上もダウンロードされていたアプリが、アップデートによってマルウェアを呼び込む不正アプリに転じてしまった。――そんな事例を、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Lab(以下、Kaspersky)が紹介している。 2019年8月27日に公開されたKasperskyのブログによると、問題のアプリ「CamScanner」は、OCR機能を搭載したPDF作成ツール。最初のうちは悪意のない正規のアプリだったが、レビューを通じてユーザーから不審な挙動が報告されるようになった。そこで、Kasperskyが最近のバージョンを調べたところ、広告ライブラリに仕込まれた不正なモジュールを発見した。 なぜ安全なアプリが悪質化したのか?