国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火山噴火予知連絡会からの要請を受けて、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)により、噴火警戒が続く桜島の緊急観測を実施し、その結果をWebサイトにて発表した。 ALOS-2による観測データは、は国土地理院や関連防災機関に提供され、地殻変動の解析が行われている。JAXA地球観測研究センターの解析結果によると、桜島の南岳山頂火口の東側の広い範囲で、2015年1月4日と同年8月16日のデータを比較したところ、最大で16cm程度の変位があったことが確認できたという。 このほか、今回の発表では国土地理院による解析結果のリンクも掲載されている。同機構は引き続きALOS-2による観測を継続することにより、防災機関による桜島の監視に貢献すると説明している。