12月16日、アメリカの定例金融政策会議であるFOMCにてイエレン議長は利上げ発表をする可能性が大であります。彼女にとってこの一年、いやFRBの議長に就任以来最大の決定であり、これで胸のつかえも取れ、クリスマスにほっと一息つくひと時を愉しめるだろうと信じているはずです。私もタイミング的に今しかない、と思っています。 アメリカの金融政策は今まで利下げ、更には量的緩和という集中治療室での処方を終え、一般病棟で退院の日を待ち続けてきました。その間、経済の体力は心地よく回復し、労働市場だけ見ればU3の失業率は目標を十分に達成したと思います。 FOMCの金融政策会議に於いてその方向転換をする大きな決め事は節目の会議開催時になりやすいのは政策発表後その説明会見が議長から直接行われるためです。12月はその節目にあたり、どういう決定がなされても会見は行われます。利上げを問う議論が約2週間後に行われますが、