米カリフォルニア州で起きた銃乱射事件の容疑者が所有していたiPhoneに関して、米連邦捜査局(FBI)が米Appleに対し、OSのバックドアを利用したセキュリティロックの解除(アンロック)を要請した問題は、捜査の必要性とユーザーのプライバシーの権利が対立し、IT業界全体を巻き込む大騒動になった。結局、FBIに協力したイスラエルのサン電子子会社Cellebriteによるアンロックが行われたとみられている。そして、アーカンソー州の殺人事件に関連したiPhone/iPodのアンロックも、同社によって行われた可能性がある。 最初に注目された事件だけでなく、他の例が見つかったということは、さらに多くの事例があるのではないかと考えられる。米国で最も影響力を持つ人権団体であるアメリカ自由人権協会(ACLU)が連邦裁判所に問い合わせたところ、2008年以降、FBIを含む捜査当局から裁判所に令状が請求され認