「インド人エンジニアは優秀」は本当? 近年、インド人の技術力に対する世界からの注目が増している。最近ではインドのエリート学生に「年収1000万円以上」という破格の条件を提示する企業は珍しくない。Oracleがインド人の学生に「年収4000万円」で採用をオファーした話題も記憶に新しい。 優秀な技術者を輩出するインドの理数系教育の頂点をなすのが「インド工科大学(IIT)」だ。IITの卒業生の多くは、有力なグローバル企業に就職し海外でも活躍する。国内の層は厚く、専門性が高くプロジェクトを統率できる「高度IT人材」は日本の4倍以上の302万人いると言われる。 しかしこれは、優秀なインド人にかぎられた話。毎年約150万人ものエンジニアが輩出されているが、そのうち20~33%は職に就けていない。 大手企業や有望なスタートアップの求人1件に対して1000人を超える応募が殺到し、その際に提出される職務経歴