少々、専門的な話題で恐縮ですが、昨今、人材育成の分野でインバスケットが注目されているそうです。最も売れているといわれている書籍を読みましたが、厳密にいえばこれはインバスケットではありません。 ●インバスケット普及の背景 2000年以降、多くの企業において、成果主義人事制度が導入されました。成果主義は、組織を活性化させて社員の満足度を向上させることを期待されましたが、効果はおろか制度上の矛盾を露呈する結果に陥っています。社員のマインドは疲弊しており、若手・中堅社員には将来の展望が見えにくく、将来のキャリアについても漠然とした不安が蔓延しています。企業の中核を担うべきはずのミドル層においても、日々の仕事に忙殺され、仕事にやりがいを感じられず、停滞感や閉塞感を抱いている方は少なくありません。 そのような環境のなか、人材育成の手法としてインバスケットに注目が集まりました。企業の実態に即したシミュレ
![HR最先端メソッドのインバスケットってなに?!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/385ad44cd10aebd7d51db761fa2da88eec652354/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fagora-web.jp%2Fcms%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F02%2F6045c279-1.jpg)