欧州連合(EU)の欧州議会法務委員会は、倫理や安全性、セキュリティをめぐる問題を解決するために、EUとしてロボットの使用に関するルールを定める必要があると述べた。それによりロボットは、「電子的人物」としての法的地位を得るかもしれない。 欧州議会の議員らは、ロボット工学や人工知能(AI)の経済的潜在力を引き出し、同時に安全性やセキュリティを保証するため、EU全域にわたるルールが必要だと述べている。EUはこれに率先して取り組む必要があり、そうしなければロボットに関するルールを他者に決められてしまうおそれがあると、同委員会は報告書で警告した。 議員らは、ロボット工学が社会、環境、人間の健康に及ぼす影響について責任の所在を明らかにし、法律、安全基準、倫理基準に従って運用するために、ロボット工学や倫理規定を所管する新たな欧州機関の設置を求めている。 こうした規定では、緊急時にロボットの電源を切れるよ