日経ビジネス9月19日号の特集「サラリーマン終活 定年後30年時代の備え方」では、多くのビジネスパーソンが直面するセカンドライフの難しさや準備の重要性を掘り下げた。ただ、これは「サラリーマン」に限った話ではない。企業のトップを務めた社長も引退すれば「ただの人」。早くから身の振り方を考えなければならないという点では変わらない。 その点で、多くの示唆に富んでいるのがアサヒ飲料の社長を退任後、母校である東京理科大学の理事長に転じた本山和夫さんだ。自分の新たな居場所をどうやって見つけ、どのように経験を生かしているのか、本山さんに「元社長の二毛作」の条件を聞いた。 本山和夫(もとやま・かずお)さん 1950年、東京都生まれ。1972年、東京理科大学理工学部を卒業、アサヒビール(現アサヒグループホールディングス)入社。物流システム本部長など物流やIT(情報通信)の要職を歴任し、2003年執行役員・戦略
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