デジタルの浸透によって、膨大なデータを集積できるようになった。消費者の購買行動やキャンペーンの成果が詳細に把握できる一方、データを重視して効率を優先し過ぎた結果、均質化した広告が増えているという声も聞く。 そんな中で、データを始めするテクノロジーとクリエイティブを融合させ、成果につなげているクリエイターがいる。博報堂アイ・スタジオのデジタルソリューション部で活躍する笹垣洋介さんだ。いまデジタル領域の広告クリエイティブに求められることについて、笹垣さんに聞いた。 ——デジタルソリューション部の中で、どのような役割を担っているのでしょうか。 はい。この部署は、クライアントワークを中心にデジタル領域のコミュニケーションの設計から、制作までを担当する部門です。その中で、私はインタラクティブディレクターとアートディレクターを兼務しています。 最近では、プロジェクションマッピングなど新しいテクノロジー