皆さんはビデオゲームで泣いたことがあるだろうか。ないという人は、そのようなゲームをプレーしたことがないからかもしれない。 確かに、走って飛んで撃つ操作を繰り返す大ヒット作もたくさんある。そうした作品では、ゲームを進めていく上での物語はアクションの口実でしかない。だが10年ほど前から、一部のゲームメーカーは涙を誘うような非常に魅力的な物語を作り出している。たとえば「That Dragon, Cancer」だ。このゲームでは、プレーヤーは、末期癌と診断された幼児を育てる両親の生活を体験する。このような作品が存在することは、ゲームというメディアが、本物の心理的影響を伴う繊細な体験を提供できることを示している。 豪メルボルンのゲーム開発者で、作家、教育者でもあるLeena van Deventer氏は次のように語る。「双方向的なストーリーテリングが重要なのは、私たちが受動的な観点でのみ芸術に感動す
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