今日は、ちょっとメディアの公共性について、公民館で開かれる市民講座風に、お話しましょう。 アツツツツ。芸人が熱湯風呂から飛び出した。ドラマのはしたないNG映像が繰り返される。テレビってお下劣です。ところが、すわ震災となれば全局でニュース特番が組まれ、CMも飛ばしてマジメな画面が延々と続く。放送の「公共性」というやつが顔を出すのです。 放送法には、番組をちゃんとするための規則があります。風俗を害しないこととか、政治的に公平であることとか、報道は事実をまげないとか、そういうルールを守るよう、放送局が社内に審議機関を置くように求めています。 実は、日本の規制は海外に比べてとってもユルいんです。アメリカやフランスでは、当局がテレビ局を処分したり番組を打ち切ったりすることがあるけど、日本は放送局や業界の自主性に委ねています。それでも、というか、だからこそ、やらせ番組などがあると「けしからん」という騒
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