今回、研究者が作り上げたのは、複数のアルゴリズムを実行できる小規模な量子コンピュータだ。 このブレークスルーのキーポイントは、ソフトウェアで量子ビット、すなわち「キュービット」をプログラムできるという能力だ。これにより、単一の問題のみに特化した量子コンピュータではなく、汎用目的の量子コンピュータを実現する道が切り開かれたことになる。 メリーランド大学の量子合同研究所(Joint Quantum Institute)によると、研究者らは5キュービット分のイオンを封じ込めた装置を作成したという。また、同じ方法で100キュービット分まで拡張することが可能だという。詳細については、Natureに掲載された論文で解説されている。 デジタルコンピュータが計算処理を実行する際に用いる伝統的な1と0とは異なり、キュービットは1と0を重ね合わせた状態そのものを保持できるため、より多くの計算処理を並列して実行
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