「トランプ狂騒曲」は続くのか(写真は関係改善を求めて米ニューヨーク・タイムズ紙の幹部と会合するトランプ氏。The New York Times/アフロ) 市場には、トランプ次期大統領の経済戦略をレーガン時代のそれになぞらえる向きが増えつつある。1980年に地滑り的大勝利で大統領選を勝ち取った同氏の経済政策は「レーガノミクス」と名付けられ、財政政策による成長路線を切り開いて「強いアメリカと強いドル」の米国像を確立していった。 現在の金利高・ドル高・株高の展開は、確かに当時を彷彿させるものがある。市場は減税や財政支出拡大への期待一色に染まっており、金利上昇やドル高が米国経済に逆風になるといった懸念などすっかり忘れてしまったかのようだ。 FRBの12月利上げはほぼ確定的であり、来年以降も利上げ姿勢を継続するとの見方が強まりつつある。この財政拡張と金融引締めの構図は、まさにレーガノミクス時代の特徴
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