中国人民銀行は29日引け後、預金準備率の50bpの引き下げを発表しました。前回2015年10月に続く措置。2015年は6月は農業・中小企業向けに一定の貸出を行う銀行のみが対象だったものの同年2月、4月、8月、10月の過去4回と同じく大手銀を含み、大手銀への預金準備率は17.0%に設定されます。 声明では「システムに潤沢な流動性を与えるため」と説明。今回の対応で7000億元(1080億ドル、約12兆円)の資金が市場に流れ込む見通しです。 キャピタル・エコノミクスのマーク・ウィリアムズ主席中国担当エコノミストは、今回の決定を受け「20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の声明でも強調したように、政策担当者にはまだ手段が残っているとのメッセージを送った」とコメントしていました。 いずれにしても、1)自国で開催したG20の後である29日に上海総合が2.9%安、2014年11月以来の水準まで