セキュリティ企業の米Websenseは、不正な医薬品などを宣伝する迷惑メールがQRコードを採用し始めたとブログで伝えた。QRコードは主に携帯電話でWebサイトのURLを読み取るために使われる2次元コード。スパム業者が携帯電話に狙いを定めている傾向が鮮明になったと同社は解説している。 同社によると、問題の迷惑メールは一見すると、PC用の電子メールを狙った従来の医薬品宣伝スパムと変わらない内容だが、QRコードを作成できるWebサービスへのリンクが追加されているのが特徴。Webブラウザがこのリンクを読み込むと、QRコードと不正サイトのURLが画面に表示される。 携帯電話のQRリーダーなどを使ってこのコードのURLを読み取ると、自動的にバイアグラなどの医薬品を不正に販売するスパムサイトにつながる仕組み。QRリーダーの種類によってはWebサイトを開く前に確認画面が表示される場合もあるという。