気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 母性の肥大 娘の母親コンプレックスは、四つの形をとることが多いのでした。第一は母性が肥大するものです。娘は母親に支配されていたので、それを自分の子供に反復しようとするのです。彼女は母親になることを何よりも重視します。子供が彼女の存在理由となります。夫は自分が子供を生むために必要な手段であり、その他の点では世話すべきものとして、「子供、貧しい親戚、猫、鶏、家具と同列に見られる。彼女自身の人格も添え物である」[1]とユングは指摘しています。 子供が生まれると、こうした女性は子供を支配するようになります。やがては「子供の独自の人格や固有の生を破壊するに至る。こうした母親が自分の人格に無意識であればあるほど、彼女の無意識的な支配欲はますます巨大に、暴