「好きな仕事をしなさい。」 よく聞く言葉だが、その人にとって「何が好きな仕事か」、「どういう才能があるか」は、実は、親も先生もそして本人も、よく分かっていない。 教育とは、その可能性を追求することではないだろうか。 なぜ子供はプロ野球選手に憧れるのか? それは、テレビなどで身近に接することができるから。 もし、テレビなどでプロ野球選手を見たことがなければ、プロ野球選手に憧れることなどとうていできないだろう。その結果、すごく野球の才能がある子供たちが、その可能性を追求できないことは、とてももったいないことだ。 教育とは、その選択肢を示すことだと思う。 かつて、子供たちに伝統芸能を見せても喜ばない。テーマパークに行った方がよほどいいと公言していた人もいた。しかし、100人に1人でも、本物の伝統芸能に触れて、感化されて、隠れた才能が発揮される機会になったら素晴らしいことではないだろうか。 長島大