東京の大手銀行不動産部。1時間半に渡って交わした話は想像を上回る市場のゆがみでありました。 東京に物件がない、これはあちらこちらから聞こえていた声であります。つまり、欲しくても不動産物件が出回ってこないのであります。多くの売り出し物件は銀行や地元の不動産業者が押え、それを自分のクライアントに売却する為、公開される不動産売り情報に上がってこないのであります。不動産屋は両手で手数料が取れますので「うひゃうひゃ」状態ともいえましょう。 誰が買っているのか、これは物件のタイプにより多少違うのですが、特徴的なのは「数億円程度の小金持ち」が血眼になって物件を探しているということでしょうか? 数億円を小金持ちと括ってしまってはお叱りを受けるかもしれませんが、不動産市場の場合、戸建てやマンションが戸当たり3000万円から1億円程度に対してビルなどの収益物件となると青天井の市場であります。その中で数億円はい