「情報」の解析に「願望」を差し挟まない人工知能の優位性 前編の通り、もちろん、クラウドという名の「閻魔帳」に記録される私たちの「情報」は今後ますますその量を増やし、幅を広げ、多岐に渡っていく。その中には単なる趣味趣向や購買傾向だけでなく、ウェアラブルコンピュータをはじめとする身体装着型のデジタル端末を介して吸い上げられる身体情報も含まれていくだろう。 その結果、放置していたら死に至ったかもしれない深刻な病を早期に発見できたりすることもあり得るかもしれない。こうした「予測産業」は災害時における避難所などでも有効に活用できるだろうし、医療機関や介護施設などでも効力を発揮する可能性は大きい。従って、すべてが予測される未来が私たち人間にとってユートピアなのか、ディストピアなのか、その答えを安易に断定することはできない。 11月8日に実施された米国の大統領選挙では、マスコミの大方の予想を覆し、共和党
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