6日は広島市に米国の原爆が落とされた日であり、9日は長崎市の被爆の日だ。日本は戦後、世界唯一の被爆国として核兵器の全廃を国連や様々な場所で訴えてきた。終戦から70年が経過したが、核兵器は依然、存在し、その大量破壊兵器の製造を目論む国は皆無ではないのだ。 ▲フランスの1971年の核実験(CTBT機関の提供) 正式には米ロ英仏中が核兵器保有国であり、インド、パキスタンが核兵器を保有し、イスラエルと北朝鮮の2カ国も同様、核を保有している。「原爆は絶対使用できない兵器だ。保有する意味が失われてきた」(コリン・パウエル元米国務長官)といわれるが、核保有国数だけをみても、増えてきているのだ。 広島、長崎両市に原爆が投下されてから今日までに2056回の核実験が行われた。最近では、北朝鮮が2006年10月9日、09年5月25日、13年2月12日、計3回、核実験を実施した。国別統計にみると、米国が1032回