信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていても、9割以上の車が止まらない――日本自動車連盟(JAF)がこのほど、こんな結果を発表した。全国94カ所で調査したところ、半数以上の調査地点で停止率は5%未満と、「課題の大きさが浮き彫りになった」としている。 道路交通法では、信号機のない横断歩道で、横断しようとする歩行者がいるときは、横断歩道の前で一時停止し、歩行を妨げないようにしなくてはならないと定めており、違反した場合は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられる。 JAFは8月15日~9月1日、信号機が設置されていない片側1車線の横断歩道(各都道府県2カ所ずつ・計94カ所)で、午前10時~午後4時(雨天除く)に調査した。JAF職員が渡ろうとしたところ、通過した車両(自家用自動車または自家用トラック)1万26台のうち、一時停止した車はわずか757台(7.6%)。半数以上に当たる48カ所