この要因を確かめるため、著者のデビッド・ウィートクロフトさんとアンナ・クバランストロムさんは、鳴禽類のマダラヒタキとシロエリヒタキの巣の卵を入れ替えて観察した。別種の母鳥に育てられた場合であっても、ヒナは自身の種のさえずりに強く反応したという。 次に、その2種を交雑(異種交配)させて雑種を生み出し、反応を見た。雑種のヒナは母鳥がどちらの場合でも、マダラヒタキのさえずりの方によく反応することが分かった。 これらの結果は、鳴禽類の2種が持つヒナの時期からのさえずり聞き分け能力が、社会的経験や母鳥の影響ではなく、遺伝的に決定づけられていることを示しているという。 関連記事 日本発の地質時代「チバニアン」誕生なるか 国際標準地、きょう申請 茨城大などの研究グループが、千葉県の地層「千葉セクション」を、地質時代の区分を決める標準地として国際学会に申請。審査をクリアすれば、その地質時代の名前が「チバニ