厚生労働省は11月1日、仕事と育児を両立しやすい「子育てサポート企業」企業を認定する「くるみん認定」を受けていた電通が同日、認定を辞退したと発表した。電通は2007年~15年にかけ3回、同認定を受けていたが、すべての認定が無効になる。 くるみん認定は、育児休業の取得率などのについて一定の基準を満たした企業が申請し、厚労省の認定を受けられる制度。今年6月末時点で2570社が認定を受けているという。 電通は07年、13年、15年付けで認定を受けていたが、11月1日、認定辞退を申し出、厚労省が同日承認した。 電通社員の女性の自殺が過労死と認定された問題を受け、同社がくるみん認定を受けていたことを疑問視する声が高まっていた。 電通は同日、労働環境の改善と長時間残業の撲滅を目指す「電通労働環境改革本部」を発足させたと発表した。 関連記事 「IT化・メディアの多様化で業務量激増」 電通社員の過労自殺受