前回(第17回)は、外発的グローバル化についての話を書いたが、今回から2、3回に分けて、グローバル化に取り組む日本企業が「まだら模様」になってきていることをお伝えしたい。今回はまず、「まだら模様」とは何かということと、その中で最も大切な日本的な「緑の組織」と外資的な「青の組織」の対比について詳しく述べたい。 部分的に外資化している日本企業の特徴と症状 グローバル化を進めている日本企業が、自社の中に、日本的な組織と外資的な組織の両方を抱え込むようになった有様を、私は「まだら模様」と呼ぶ。日本的なところと外資的なところが霜降りのように混ざり合っていることをイメージしている。表現を変えて言うと、日本企業が部分的に外資化してきているということである。 部分的に外資化した(まだら模様の)日本企業の特徴を述べると、人材・戦略・意思決定・組織・人事制度など組織の原理的なレベルで、日系的な特徴を持つ部分と
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