先回の記事で「研究機関としての大学のあり方」についての意見を述べたが、今日は「教育機関としての大学のあり方」について考えてみたい。但し、今後は一回あたりの文字数を大幅に減らして欲しいという編集部からの要請もあったので、今回は、法学部や経済学部、商学部のような社会科学分野のみに絞る事にする。 残念ながら、私は外国の大学と日本の大学の相違点について殆ど何の見識も持っていないので、出来れば博識の北村隆司さん等から一度詳しくご教授頂ければ有難いが、一つ分かっている事は、仮に米国のロースクールやビジネススクールと同じ分野をカバーする日本の大学とを比べると、学生の勉強の質と量にも、卒業時の実力にも、格段の違いがあるという事だ。 (私が何とも残念なのは、例えば中国から米国に留学した学生と日本に留学した学生との帰国後の実力を比較してみると、日本留学組の利点は「日本語」という特殊な言語に精通している事と、日
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