AIIB(アジアインフラ銀行)が想定を超えた創設メンバー国を集め、その勢いはまだ止まりません。主要国、地域で参加を表明していないのはアメリカ、カナダ、日本、台湾ですが、カナダはかなり前向きに検討しており、メディアのトーンからはかなり近い時期に参加表明をするとみられます。特に同国は中国元の取引市場の創設など中国との経済的タイアップを強化している中でAIIBにいまだに参加表明しない理由が見つかりません。 アメリカと日本が本件で難しい判断を迫られています。その背景のもう一つの本質を考えてみます。 まだ第二次世界大戦中、アメリカが中心となり連合国通貨金融会議が45か国参加のもと、ニューハンプシャー州のブレトンウッズで行われ、1945年にそれが発効しました。目的は大戦を通じて疲弊した世界経済の復興であり、IMF(国際通貨基金)とのちの世界銀行になる国際復興開発銀行が設立され、為替の安定のため、ドルを
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