NECは10月31日、大量の映像を分析し、特定の人物を高速・高精度で検索できるという人工知能(AI)ソフトを法人向けに発売すると発表した。犯罪捜査や顧客サービスなどでの用途を見込む。価格は2980万円(税別)から。 監視カメラなどの映像から、顔画像や「決まった時間や場所に現れる」「特定の人物と一緒にいる」といった特徴をトリガーとして特定の人物を探せるソフト。例えば、特定の時間・場所に頻繁に出現する人物を100万件の顔データから検索する場合、10秒で検索できるという。 人物ごとの特徴の抽出には、同社の顔認証技術を活用。AIが類似度別に顔をグループ化し、グループ内でも類似度の高さに応じてツリー構造を構築する。新たな映像に出現した人物が、どのグループと類似しているかをグループの代表的な顔データだけと比較することで、照合回数の大幅な削減と高速化を実現したという。