米国平和研究所は2月、ワシントンD.C.で平和に向けた技術に関するカンファレンス「PeaceTech Summit 2016」を開催した。その会場で筆者が感じ取ったのは、データを通じてより良い世界を築くというロマンに満ちた考えが消え去ってはいないということだった。 研究者らは、新たなテクノロジによって、かつてないほど早い段階で紛争の兆候を把握できるようになると考えているものの、政府機関や非政府機関は、理論から現実へどのように転換すればよいか、いまだに模索しているところだ。 写真左より米連邦緊急事態管理庁(FEMA)の最高情報責任者(CIO)Adrian Gardner氏、シカゴ大学データ科学及びパブリックポリシーセンターのディレクターRayid Ghani氏、Igarapé Instituteのセキュリティ及び開発スペシャリストRobert Muggah氏、PeaceTech Labのチー