アメリカ航空宇宙局(NASA)は、人類初の試みとして火星への有人探査飛行を2030年代に計画している。その中で、宇宙飛行士のVR(Virtual Reality)訓練が重要な役割を担うという。米NVIDIAがブログで紹介している。 NASAが宇宙飛行士の訓練に活用を見込むのは「ハイブリッド・リアリティー・システム」(Hybrid Reality System)と呼ばれるシステムだ。 このシステムでは、VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)製品の「HTC Vive」が備える、部屋の空間サイズを認識してVR空間に反映する「ルームスケールトラッキング機能」と実物大の模型を組み合わせて活用。従来のフィールドテストと比べて低コストで、高い没入感と臨場感を備えた訓練が可能になるという。これは、現実世界にVRを複合する「Mixed Reality」(MR=複合現実)と呼ばれるものに近い。
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