セキュリティ企業のQualysは6月19日、LinuxなどのUNIX系OSに存在するメモリ管理の脆弱(ぜいじゃく)性に関する詳細を公開した。同社はこの脆弱性を「Stack Clash」と命名。攻撃に利用されればメモリ破損を誘発され、任意のコードを実行される恐れもあると解説している。 Qualysによると、Stack Clashの脆弱性は、Linux、OpenBSD、NetBSD、FreeBSD、Solarisの各OSで影響が確認されており、他のOSも影響を受ける可能性がある。 Stack Clashという名称は、各プログラムがコンピュータ上で利用するスタックと呼ばれるメモリ領域に由来する。各プログラムが必要とするスタックメモリが増えると、この領域は自動的に増大するが、増大し過ぎて別のメモリ領域に過度に接近すると、異なるメモリ領域のスタックとの間で衝突あるいはクラッシュが起きて、脆弱性が発生