米国・ラスベガスで開催中の「CES 2017」(1月5~8日、現地時間)で、スマートホームのプロダクトが集まるエリアの一角にさっそうと便器が立ち並ぶブースがある。来場者が便器の前を通過すると、ふたが次々と開く──そんなユニークな展示を手掛けたのは、水まわり住宅総合メーカー・TOTOの米国法人だ。そのシュールな光景に、来場した外国人からは思わず笑みがこぼれていた。 TOTOのウォシュレット一体形便器「ネオレスト」が、ブース内の細い通路に10台並べて設置されている(鏡によって、延々と便器が並んでいるかのように見える)。人が便器の前を通ると、センサーでふたが次々と自動開閉する演出だ。日本人にとっては当たり前の機能だが外国人にとってはめずらしく、ブース内を歩くと便器たちにスタンディングオベーションを受けているかのような光景も相まって来場者から注目を集めていた。