政府の経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)が8日示した経済財政運営の指針「骨太方針」の原案で、これまで毎年取り上げられてきたIR(カジノを中核とする統合型リゾート)についての記述が消えました。 同「方針」では、安倍首相が「IRは日本の成長戦略の目玉」と発言した2014年に「検討を進める」という記述が初めて盛り込まれて以降、毎年IRを取り上げてきました。 前年の19年の版では「訪日外国人旅行者数を2020年に4000万人、2030年に6000万人とする目標等を達成し、観光立国を実現する」としたうえ、「国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現するIRの整備を推進するため、特定複合観光施設区域整備法(カジノ実施法)に基づき、基本方針の策定等に着実に取り組む」と明記されました。 今回の「原案」では「ポストコロナ時代においてもインバウンド(訪日外国人旅行者)は大きな可能性があり、2030年に600