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2015年11月22日のブックマーク (33件)

  • ガリレオ・ニュートン・ファラデー・キュリー夫人など歴史的書物を集結させた「世界を変えた書物」展に行ってきました

    1300年間も信じられてきた「天動説」は、コペルニクスの「地動説」によって克服されて、人類の科学技術が大きく進歩したように、「世界を変えた」と評価できる歴史的書物は人類の英知そのものです。そんな歴史的な科学技術書をほとんど初版で一挙に100冊以上も展示・公開する「世界を変えた書物」展が大阪で初開催されたので、歴史の一ページの数々を目に焼き付けてきました。 [世界を変えた書物]展 人類の知性を辿る旅|金沢工業大学 http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/ グランフロント大阪の北館に到着。 地下1階のナレッジキャピタルイベントラボで「世界を変えた書物」展が開催されています。世界を変えた書物展は、金沢工業大学が所蔵する科学技術書の中でも世界を変える科学上の重大発見、新技術挑戦の歴史を刻んだ書物100冊以上が無料で一般公開されています。 入り口はこんな感じ。「

    ガリレオ・ニュートン・ファラデー・キュリー夫人など歴史的書物を集結させた「世界を変えた書物」展に行ってきました
  • 大腸ガンの特効薬にビタミン C? - たおやかな生活を希望して

    ポーリングの予言が当たっていた? Vitamin Cといえば化学結合やたんぱく質の構造解明で1954年にノーベル化学賞をもらったLinus Paulingが思い出される。また核実験反対を唱え1962年のノーベル平和賞も受賞している。 ポーリングは後年、vitamin Cの研究を行い、様々な病気に効くというvitamin C万能説を唱え、風邪にも癌にも効くと報告していた。 しかし1970年終わりから1080年初頭にかけてMayo Clinicで錠剤投与(経口投与)による癌の大規模な臨床試験が行われた。その結果、効果が認められなかったことから、急速にvitamin C フィーバーは冷めていった。 しかしごく最近、vitamin Cの大量投与が大腸がんに効果があるとの動物実験での結果が出され、その理論的根拠も明らかにされた。 Jihye Yunは数年前にJohns Hopkins大学の大学院生で

  • 健康ブームのアメリカで人気! 日本茶の輸出が急増中

    農林水産省の調査によると、2014年の日茶の輸出額は78億円。同省は、16年には100億円、20年には現在のほぼ倍の150億円にまで市場が拡大すると見込んでいる。 特に輸出量が多いのはアメリカだ。12年時点で輸出額の46%を占めているが、その後も伸び続けている。その理由について、日茶輸出組合の谷宏太郎副理事長は「アメリカは健康ブームで、緑茶や紅茶、抹茶の人気が高まっている」と説明する。加えて「コーヒー市場が飽和なため、新たな商品としてお茶に注目が集まっている。茶葉の専門店や、緑茶を出すカフェが増えている」と話す。 アメリカ以外の国への輸出は横ばいの状況だ。「残留農薬規制が厳しいヨーロッパや台湾、放射能規制が厳しい中国への輸出を増やすことは望みが薄い」(谷氏)。一方で、「中東やロシアなど、富裕層が多い地域への輸出を大きくしようという試みが増えている。まだ量は少ないが、徐々に入り始めた

    健康ブームのアメリカで人気! 日本茶の輸出が急増中
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    元同僚が抹茶飲んでた。
  • あなたの論文を学術書にする方法『学術書を書く』

    最初に答えを言うと、「良い編集者を持て」になる。 あなたの修論や博論は、どれほどユニークで面白かろうと、そのままにはならない。だから、潜在的な読者を見つけ、物理的なという形に仕上げ、配・流通に載せて、最終的に買って読んでもらうために、いくつかの準備や手直しが必要となる。その一番の方法が「良い編集者を持て」なのだが、そんなに簡単には見つからない。書は、こうした「ユニークで面白い論文」と「優れた学術書」の橋渡しをしている編集者が、どういう点に気をつけて、何をアドバイスしているかを、実際の出版事例を用いながら教えてくれる。 最も重要で、かつ全体を貫く勘所は、「誰が読むのか」だと言い切る。ふつうなら「何を書くのか」というテーマが大事ではないかと思うのだが、そのテーマですら、「誰が読むのか」によって揺らぐという。専門性の高い限定された研究対象を論じるのであれば、自ずとそれに興味をもつ読者も限

    あなたの論文を学術書にする方法『学術書を書く』
  • PS4は「パリで発生したテロ攻撃」と無関係だった

  • ソマトスタチン陽性ニューロンは音の刺激の重要性に応じ1次聴覚野における応答を双方向性に制御する : ライフサイエンス 新着論文レビュー

    加藤紘之・Jeffry S. Isaacson (米国California大学San Diego校Department of Neurosciences) email:加藤紘之 DOI: 10.7875/first.author.2015.130 Flexible sensory representations in auditory cortex driven by behavioral relevance. Hiroyuki K. Kato, Shea N. Gillet, Jeffry S. Isaacson Neuron, 88, 1027-1039 (2015) 要 約 生物における感覚の情報処理は固定されたものではなく,同一の入力であっても意味をともなわない場合にはそれを無視し,生存にかかわる場合には即座に反応することが可能になっている.この研究においては,このような状況に応じ

  • [書評] コーランには本当は何が書かれていたか? (カーラ パワー): 極東ブログ

    「コーランには当は何が書かれていたか? 」という問いかけは、そのままの形で魅力的な問いだと言っていいだろう。私は井筒俊彦の翻訳でコーラン(クルアーン)をすべて読んだことがあり、そして聖書についても一応ではあるが全巻通して読み、それなりに理解はしたが、さてでは、コーランには当は何が書かれていたか? と問われたとき、私は残念ながらアイロニカルな答えしか出すことができない。それは、聖書には当は何が書かれていたか? という、自分の、おそらく青春をかけたとしてもよい問いかけがもたらした惨めな姿に近いものである。 幸いにしてアイロニーは、ユーモアが一時の気休めであるのと似て、答えではない。だから私は今でも静かにその問いに向き合う。書『コーランには当は何が書かれていたか? 』(参照)は、そうした自分の思いに添ってちびちびと、そして対話するように読んでいった。そのように読む書籍でもあった。 当初

    [書評] コーランには本当は何が書かれていたか? (カーラ パワー): 極東ブログ
  • 中国関連で、これは読んでおけば大丈夫という最近の書籍6冊 - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    このところ、アメリカのイージス艦一隻が南シナ海にある「中国の主張する『領海』」に無断で立ち入ったと言うことで、このゲームも新たな展開を見せておる次第ですが、いろいろと安全保障周りの執筆依頼をいただくなかで「これは読んでおいたらいいというはありますか」というオーダーが良く来ます。 米中、南シナ海対峙で各国に支援働きかけ http://jp.wsj.com/articles/SB10631682899670053547704581324243962294936 人に原稿依頼しておいて「良いあります?」もないもんだと思いつつ、ここ最近の中国解説は比較的定番も研究物も良が増えてきたなあと感じるので、ここ半年出た中でお奨めなどを掲載してみようと思い立ちました。 どれも、吸い込まれるほどに良い内容なので、ご関心のある方はぜひご一読を。 ■中国グローバル化の深層 「未完の大国」が世界を変える

    中国関連で、これは読んでおけば大丈夫という最近の書籍6冊 - やまもといちろうBLOG(ブログ)
  • Snatoms! The Magnetic Molecular Modeling Kit by Derek Muller — Kickstarter

    A molecular modeling kit with magnetic atoms that snap together. Make molecular models with attraction you can feel!

    Snatoms! The Magnetic Molecular Modeling Kit by Derek Muller — Kickstarter
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    分子模型を作れるキット
  • 60分で常識が変わる『料理と科学のおいしい出会い』

    切って、火を通して、味つけして、おしまい。あとは素材と種類のバリエーションで、料理とはそんなものだと思ってた。 しかし、気で「おいしい」を求めると、土や水からの話になるし、分子や組成レベルまで分け入った、味わいの認知科学・生理学の研究になる。そこはもはや、経験や伝統を超えた科学の領域で、台所はラボラトリーになり、調理技術はは化学や物理に還元される。 書では、「分子調理」をメインに、科学の視点から「おいしさ」の質に迫る。「分子調理」とは、物理・化学・生物、そして工学の知識を調理プロセスに取り込み、新しい料理を創造する試みだ。「新しいご馳走の発見は、人類の幸福にとって新しい天体の発見以上のものだ」と言った美家がいたが、これは新たな星雲の発見以上になるかもしれぬ。 たとえば、材の「相」を変えるという発想が紹介される。氷・水・水蒸気に代表される、固体・液体・気体の相のことだ。通常なら、加

    60分で常識が変わる『料理と科学のおいしい出会い』
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    料理の四面体は読んだな。その発展形って書かれているし、どんな感じだろう。料理の四面体は個人的には好きだけど、料理を本職としている人には嫌われそう。
  • 進化医学の最先端『ヒトは病気とともに進化した』

    もちろん病気は避けたい。誰だって苦痛は嫌なもの。 だが、その「わたしの価値観」に囚われるあまり、健康は善、病気は悪といった二元論に陥っているのではないか。生物の営みからすると、疾病とは現象であり、状態にすぎない。病気が引き起こす諸症状を、排除するべき悪と捉える限り、病の質を見誤ることになりはしないか───書を読みながら、幾度もそう感じる。 「どうして病気になるのか?」という問いには、2つの意味がある。 「どうして→どのようにして(How)」と見るなら、病気になる直接的な要因を探る伝統的な医学の営みになる。たとえば、心筋梗塞を引き起こす動脈硬化の原因を、コレステロールの蓄積や原因遺伝子に求める。いっぽう、「どうして→なぜ(Why)」と考えるならば、そもそもなぜ「ある」のかという究極要因に答える進化医学の範疇になる。動脈硬化を引き起こすのがコレステロールなら、そもそも人はなぜそれを好むのか

    進化医学の最先端『ヒトは病気とともに進化した』
  • 身体のリバースエンジニアリング『人体 600万年史』

    完成品を分解したり観察することによって、動作原理や設計・仕様を調査することをリバースエンジニアリングという。これを「人体」に適用したのが書になる。 しかし人体は「完成品」ではないし、設計図からデザインされたものですらない。その時々の環境に応じて「生きる」「殖える」ことを目的とし、変化を重ねてきた。人の身体には、パリンプセストの羊皮紙のように何度も消しては書かれてきた跡が見えるという。「私たちの身体には物語がある」と断言する著者は、そうした人体と環境の変化を、ときには精緻に、ときにはドラマティックに明らかにしてくれる。 非常に面白いのは、「人の身体はなぜこのようになっているのか」というアプローチから迫ってゆくうち、「人は何のために生きるのか?」への回答がなされていること。人類の祖先との身体構造の違い―――長い脚、高い鼻、大きな頭といったパーツから始まって、なぜべ物を喉に詰まらせるのか(気

    身体のリバースエンジニアリング『人体 600万年史』
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    食べ物が気管に入るたびにどうして呼吸器系と腸管系の入り口を同じになってしまったのだろう、と思ったりする。お年寄りの喉づまりもなくなるだろうし。本書未読だけど、進化的意味合いを見いだせるのかな。
  • 数学のセンス・オブ・ワンダー『数学の大統一に挑む』

    美しいものに触れたとき、感動はどうすれば伝わるか。 満点の星空や、圧倒的な夕陽を一人で見ていたとしよう。もし、愛する人がいたら、この美しさやそのときの気持ちを、どう伝えるだろう? 写真を撮るか、キャンバスに描いてみせるか、やはり言葉で伝えたらいいのか。 この問いに対し、星野道夫は、すてきな返答を遺している。それは、自分が変わってゆくことだ。その夕陽を見て、感動した自分が変わることによって、それがいかに凄いものであったかが伝わる。アップデートされた自分自身こそが、ビジュアルや言葉を超えたメディアとなる。 『数学の大統一に挑む』の著者エドワード・フレンケル自身がそうだ。彼の半生を知るにつれ、数学が人を捕え鍛え変えてゆくさまを見て取ることができる。同時に、その一端でも触れることができるならば、世界の見え方が一変するほどの秘密が潜んでいることが分かる。 その名は、ラングランス・プログラム。代数、幾

    数学のセンス・オブ・ワンダー『数学の大統一に挑む』
  • 『思考の技法』はスゴ本

    哲学するための装備を整え、著者自身の戦歴を踏まえながら自分のモノにする一冊。カタログ的なツール集というよりも、もっと大掛かりで強力な、知の増幅装置に近いイメージ。 「意味」「進化」「意識」「自由意志」といった、手ごわいテーマに対し、手ぶらで対峙しないための装備と考えればいい。オッカムの「かみそり」ではなく「オッカムのほうき」、藁人形論法ではなく「グールドの二段階藁人形」など、一般の思考道具よりも威力のある、77もの装備が手に入る。 たとえば、必要以上に多くの仮説を立てるべきでないとするオッカムの「かみそり」よりも、「ほうき」の方がより凶悪だ。なぜなら、自説に都合が悪いエビデンスや統計情報を掃き出して「なかったことにする」ほうきだから。著者ダニエル・デネットは、暗闇で犬が吠えなかったことが手がかりとなった、シャーロック・ホームズのあの推理を思い出させる。知的に不誠実な人が、不都合な事実を隠し

    『思考の技法』はスゴ本
  • 血のにおいの化合物 : 有機化学美術館・分館

    11月15 血のにおいの化合物 カテゴリ:有機化学雑記 またずいぶんと更新の間が空いてしまいました。先月の「世界史を変えた薬」に続き、今月は「国道者」、さらに来年1月にも新刊を控えていて、なかなかてんやわんやな状態です。 というわけで、今回は身近なところからひとネタ。口の中を切ったり、鼻血が出たりした時、我々は「血のにおい」を感じ取ります。金属的なにおいであるので、「金気臭い」などと表現されたりすることもあります。これはいったい何のにおいなのでしょうか? 血液は鉄イオンを含んでいますので、そのにおいかと思ってしまいますが、実際には鉄が直接臭っているわけではないそうです。血中のヘモグロビンが、皮脂などの脂肪酸と反応し、分解してできる成分の臭気であることがわかっています。たとえば下に示す1-オクテン-3-オン、トランス-4,5-エポキシ-(E)-2-デセナールなどが主成分です。 (上)1-オク

    血のにおいの化合物 : 有機化学美術館・分館
  • 新刊「世界史を変えた薬」 : 有機化学美術館・分館

    10月15 新刊「世界史を変えた薬」 さて日あたりから、筆者の9冊目となる新刊「世界史を変えた薬」が書店に並び始めると思います。筆者の手元には、すでに見が届いております。 赤白のカプセルが目印。 目次は以下のようになっております。 第1章 医薬のあけぼの 第2章 ビタミンC 海の男たちが恐れた謎の病気 第3章 キニーネ 名君を救った特効薬 第4章 モルヒネ 天国と地獄をもたらす物質 第5章 麻酔薬 痛みとの果てしなき闘い 第6章 消毒薬 センメルワイスとリスターの物語 第7章 サルバルサン 不治の性病「梅毒」の救世主 第8章 サルファ剤 道を切り拓いた「赤い奇跡」 第9章 ペニシリン 世界史を変えた「ありふれた薬」 第10章 アスピリン 三つの世紀に君臨した医薬の王者 第11章 エイズ治療薬 日人が初めて創った抗HIV薬 という感じです。ウェブ連載したものに加筆修正してまとめたもので

    新刊「世界史を変えた薬」 : 有機化学美術館・分館
  • 体温だけで永久的に発光するバッテリー不要のLEDライト「Lumen」

    太陽光などで発電してバッテリーなしでも発光できるLEDライトが存在しますが、指で触れた時に伝わる体温で発電することでLED電球を発光可能で、永久に電池を入れることなく使えるLEDライト「Lumen」がKickstarterに登場しました。 Lumen - Eternal Flashlight That Doesn't Need Batteries by Rost — Kickstarter https://www.kickstarter.com/projects/940015402/lumen-eternal-flashlight-that-doesnt-need-batterie LumenがどのようなLEDライトなのかは以下のムービーで解説されています。 永遠に使えるLED「Lumen」はこんな感じ。 外装はアルミニウムで、中央の指紋マークがスイッチ。上部に自発光する物質トリチウムが埋

    体温だけで永久的に発光するバッテリー不要のLEDライト「Lumen」
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    Kickstarterの募集は終わってしまったけれど、面白い。ほしい
  • 「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー」 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    ヨーロッパの中世を「暗黒時代」、すなわち「暴力と狂信と無知と停滞の時代」とする見方はすでに否定されている。確かに絶え間なく続く戦争と、キリスト教的世界観の浸透と、ローマ教会の支配が築かれ、ギリシア・ローマ時代の知識が少なからず一時的ながら失われた時代ではあったけれども、後に近代を切り開く土台となる様々な技術のささやかながら着実な革新が繰り返された、ゆっくりと着実な進歩の時代であった。その中世ヨーロッパのテクノロジーとイノベーションはどのようなものであったのか、緩やかな技術革命の千年を振り返る一冊である。 別に中世ヨーロッパが栄光の時代であったとか、産業革命に比肩する技術進歩の時代だったなどと言う訳ではなく、ただただ、後進地であったヨーロッパで中世の千年間で起きていた地道な技術的革新の歩みを描いているに過ぎないが、そこにドラマがあり、面白さがある。ジャレッド・ダイアモンドとかウィリアム・H・

    「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー」 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • THE GHOST IN MY BRAIN──『脳はすごい -ある人工知能研究者の脳損傷体験記-』 - 基本読書

    脳はすごい -ある人工知能研究者の脳損傷体験記- 作者: クラーク・エリオット,高橋洋出版社/メーカー: 青土社発売日: 2015/09/25メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る書名にあるように、元々IQの高い人工知能研究者であるクラーク・エリオットが交通事故によって脳震盪を起こし脳機能にダメージを受け、「自分が人間だとは信じられない」状態にまで陥ったのち、そこから回復していく過程を辿った一冊である。 書の半分近くは、その脳震盪が起こってからの生活がどのようなもので、彼がそれにどのように対処してきたのかが語られるが、これが「脳震盪つっても、プロスポーツ選手がよくぶつかったりしてなるあれでしょ?」というレベルとは想像もつかないツラさだ。ドアを通り抜ける、階段を降りる、そんな簡単なことが難しくなる。時間感覚がなくなり、自分が人間ではないという奇妙な感覚にとらわれ、マルチタ

    THE GHOST IN MY BRAIN──『脳はすごい -ある人工知能研究者の脳損傷体験記-』 - 基本読書
  • 体は星くずで出来ている──『スプーンと元素周期表』 - 基本読書

    スプーンと元素周期表 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: サム・キーン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る学生時代に元素周期表を見せられて「この対応を覚えるのだ」と言われた時程の絶望はなかなか味わえるものではない。水平りーべ僕の船などと語呂の合わせ方も多くのパターンが編み出されたが逆にいえばそれぐらい覚えることが困難であり「hが水素で……hが2つにoが1つでh2o、つまり水か……って水は水やないかい! 何がh2oじゃボケ! いったい……いったいなぜこんなものを覚えなければならないのか……」と呪ってもそれから逃れられるわけではなかった。 そのまま理不尽さに納得できず、化学憎しのまま日々を過ごしてきてしまった人もいるのではないかと思う──というより僕がそんな人間だったのだが、書を読んでその印象が一変することになった。これ

    体は星くずで出来ている──『スプーンと元素周期表』 - 基本読書
  • 世界の動きを「読める」ようになり、人生を「意味づける」為に──『知的トレーニングの技術』 - 基本読書

    知的トレーニングの技術〔完全独習版〕 (ちくま学芸文庫) 作者: 花村太郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/09/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る読書猿という有名な……何ブログなんだ? 知的向上心のある人間の為のブログ──とかいうとまたちょっとアレだが、そこで下記のように書『知的トレーニングの技術』が紹介されているのだからまあそれは読むだろう。 読書猿ブログはこの一冊から始まった:『知的トレーニングの技術』復活を知らせ再び強く勧める 読書猿Classic: between / beyond readers 確かに書は読書猿の中で何度も名前の出てくる一冊であり、実際に読んでみると、これまで読書猿で読んだあれもこれも載ってる! とそのルーツをようやく、原点の圧縮版となる文庫(1980年に発刊されたものが文庫として2015年9月に出たのだ)で確認するこ

    世界の動きを「読める」ようになり、人生を「意味づける」為に──『知的トレーニングの技術』 - 基本読書
  • 『病気はなぜ、あるのか』→適応戦略と進化のミスマッチ

    風邪をこじらせたとき、とにかく体温を下げるのはダメで、頭を冷やして安静にしておく。これは知ってた。だが、処方された抗生物質は、症状が治まったとしても「すべて飲み切る」。これがいかに重要かは知らなかった。 なぜなら、半端な服用は、抗生物質に耐性がある細菌の生き残りに手を貸していることになるから。このとき身体は、細菌のサバイバル戦略の最前線になっているのだ。発熱への対処も同様で、細菌にとって不適切な環境を生み出しているのに、解熱剤で下げてしまっては元も子もない。これらは進化医学からの知見で、身体の防御機能と細菌の適応戦略になる。 「病気は、どのように(How)して起きるのか」については臨床医学の世界になる。もちろん病気の原因もそこで追究はされるものの、その病気を引き起こしている至近要因までになる。そもそも、「その病気がなぜ(Why)あるのか」という究極要因まで踏み込むのが、進化医学になる。発熱

    『病気はなぜ、あるのか』→適応戦略と進化のミスマッチ
  • 大英博物館のストリートビュー、4,500点以上が鑑賞可能に|WIRED.jp

  • クモの糸で変わる世界: 関山 和秀 at TEDxTokyo

    伸縮性が高くて、強度も桁違い。そんな夢のような繊維素材があるのだという。関山和秀さんが取り組んでいるのは、クモの糸の人工生成。理想的な伸びと強度を生み出すため、遺伝子を合成してアミノ酸配列を操作する。微生物発酵による低エネルギー生産ができるので、環境負荷も極めて低い。この研究を世界に先駆けて実用化するため、慶應義塾大学院在学中の2007年に仲間とスパイバー株式会社を設立。2010年には文部科学省科学技術政策研究所「科学技術への顕著な貢献」に選定されるなど、国内外で高い評価を得ている。クモの糸でできた飛行機が空を飛ぶのは、そんなに遠い未来のことではない。 About TEDx, x = independently organized event In the spirit of ideas worth spreading, TEDx is a program of local, self-

    クモの糸で変わる世界: 関山 和秀 at TEDxTokyo
  • 「ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々」

    「ジャーナリズムは歴史の最初の草稿( ” Jouranalism is the first rough draft of history ” )」ということわざがあるという。書は、1920年代から1941年にかけてのドイツでナチスの台頭という時代の激動に直面したアメリカ人のジャーナリスト、外交官、学者とその家族の様々な記録や証言、すなわち「歴史の最初の草稿」を元に、「ヒトラーランド」と化していくドイツの様子を描き出した一冊である。 同時代に何が起こっているのか、客観的に観察し判断することはとてもむずかしい。当時、ドイツを訪れたアメリカ人たちも同様で、「ドイツでなにが起こっているのか、そしてヒトラーがどこを目指しているのかについての解釈は、人によって大きく異なっていた」(P12)。中には非常に鋭い洞察力でヒトラーとナチスの危険性を的確に理解した者もいるが、支離滅裂なことを言うただの道化でし

    「ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々」
  • 朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』 - 紙屋研究所

    朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』について書きたいと思いながら1年以上たってしまった。 書けないなら書けないでもいいじゃん、という声も自分の中から聞こえてくるけども、アウトプットしなければやがて消えていってしまう。いろいろも読んでいろいろ考えたことが消えてしまう。それは俺としては惜しい。社会的損失かどうかは別にして。 『お慕い申し上げます』は、寺の話である。 寺の跡取りをどうするか、という話も一つのテーマで、そこから、寺院というシステムが将来存続できるのかという広がりに繋がっている。 もう一つは、仏教そのものがテーマである。寺院が存続していけるのか、ということは信者と集金のシステムとして存続できるかという問題であるが、その中核にあるのは、来仏教という宗教がこれからも必要とされ続けるのか、というテーマでもある。 佐伯清玄(さえき・せいげん)という29歳の男が副住職をつとめる祥願寺という寺に、

    朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』 - 紙屋研究所
    keloinwell
    keloinwell 2015/11/22
    気になっているマンガ。読んでみようかな。
  • Amazon.co.jp: 数学する身体: 森田真生: 本

    Amazon.co.jp: 数学する身体: 森田真生: 本
  • 【NGSハンズオン】データ解析環境R - R基礎

    家はこちら http://togotv.dbcls.jp/ja/20151111.html 下記に内容の目次があります。 日の統合TVは、2015年7月22日(水) ~ 8月6日(木)に開催された、バイオインフォマティクス人材育成カリキュラム 次世代シークエンサ(NGS)ハンズオン講習会 から、東京大学大学院農学生命科学研究科 門田 幸二 特任准教授 による「データ解析環境R - R基礎」をお送りします。約4時間29分です。 1. おさらい (0:05:33) 2. 解析基礎2 (「基的な利用法」PDF 中) (0:07:38) 3. 作業ディレクトリとフォルダ中のファイルの確認 (0:09:56) 4. コマンド群のコピペと実行結果 (0:15:17) 5. コードの中身の説明 (0:21:48) 6. R コード中の色の使い分けの説明とそれを踏まえた応用例 (0:

    【NGSハンズオン】データ解析環境R - R基礎
  • リンク:本音で訊く! マイナンバーの深層&真相&新相 - 発声練習

    非常に勉強になった。 音で訊く!マイナンバーの深層&真相&新相 (1)中小規模事業者が知っておくべきこと (2)中小規模事業者の具体的な対応策 (3)番号制度担当室長が語る音! (4)番号制度の誤解と質的な狙い マイナンバーと個人番号カードと公的個人認証 個人番号カード(マイナンバーカード)の機能 受け取った個人番号カードの裏には、個人番号が明記され、そのほかICチップが内蔵されています。そこに「署名用」と「利用者証明用」という2つの電子証明書の機能が付与されています。前者の署名用は、基4情報(氏名、住所、性別、生年月日)が含まれており、人確認の手続きを電子証明として代用できるものです。一方、利用者証明用の電子証明書には基4情報は含まれていませんが、公的個人認証として利用し、マイナポータルへのログインや、各種サービスが受けられるようになります。政府では、後者の電子署名は、その検

    リンク:本音で訊く! マイナンバーの深層&真相&新相 - 発声練習
  • 辛すぎず、いろんな香りがする「スーパーマイルド五香ラー油」を自作し、辛さ一辺倒の世界から脱出する - ココロ社

    ココロ社のクッキングコーナーの続き。 今回からは「店ではべられないものを家で作る」ことに特化した記事を書いていきたいと思っている(ので、レシピを確立するのにすごい手間がかかっていてつらい)。 市販されているラー油はせいぜい50ccの小さな瓶に入っている。 決してこの写真のような売り方はされていないが、なぜこのようにしなければならないかについて、お話しさせていただきたいと思う。 今回紹介する、スーパーマイルド五香ラー油とは…… 辛いのが苦手な人も大丈夫な、いろんな香りがする、しかも、市販のラー油より圧倒的に安く作れるラー油である! 辛さ一辺倒の世界から四川料理を自由にしたいという壮大な目論見もあり、それについては後日述べるけれども、この定義に納得してくださった方は、以下のレシピを実行していただければ大変ありがたいです。 【材料】 (1) 長ネギの青いところ3分、あるいは、丸ごと1分 (

    辛すぎず、いろんな香りがする「スーパーマイルド五香ラー油」を自作し、辛さ一辺倒の世界から脱出する - ココロ社
  • [書評] ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育(菅野恵理子): 極東ブログ

    リベラル・アーツ」とは何かというか、自分がたまたまそうした大学教育を受けてきたこともあり、その体験者の内側の思いを自著にも記したものだが、ひとつ、もどかしい思いも残った。リベラル・アーツと西洋音楽との関わりである。 この点については、cakesの連載で森有正や「のだめのカンタービレ」について扱ったおりにもいろいろ考えていた。簡単に言えば、「リベラル・アーツ」には音楽教育が不可欠なのではないか、ということだ。だが、さてそれをどう表現したものだろうか。それ以前にそれについてどう記したらよいのだろうか。 個人的なことだが加えて今年は、「ニーベルングの指環」に取り組む過程から、西洋における教養音楽の関係も一段自分なりの理解が深まり、西欧におけるリベラル・アーツの美しい姿が見えてくるように思えた。 その部分も簡単に言えば、教養・知性というのは、音楽を深く愛する、ということに関連している。 ただ、

    [書評] ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育(菅野恵理子): 極東ブログ
  • 小笠原諸島の西之島、面積12倍に 噴火確認から2年:朝日新聞デジタル

    小笠原諸島の西之島近くで、海底火山の噴火が確認されてから20日で2年となった。海上保安庁によると、噴火でできた新島から流れ出た溶岩が旧西之島をのみ込み、面積は旧島の約12倍の2・63平方キロ(東京ドームの約56倍)になった。 海上保安庁の航空機が17日に観測したところ、東西約1900メートル、南北約1950メートルだった。1時間に1、2回の噴火が確認された。面積は8月の約2・71平方キロからわずかに減少。流れ出る溶岩の量が減り、海岸線が波で浸されたためとみられるという。上陸して測量調査できる状態ではなかった。 西之島は小笠原諸島の父島の西約130キロにある無人島。海上保安庁が2年前に確認した新島は、面積約0・01平方キロだった。(中田絢子)

    小笠原諸島の西之島、面積12倍に 噴火確認から2年:朝日新聞デジタル
  • 幸福の神経基盤を解明

    佐藤弥 医学研究科特定准教授らの研究グループは、主観的幸福の神経基盤について、脳の構造を計測する磁気共鳴画像(MRI)と幸福度などを調べる質問紙で調べました。その結果、右半球の楔前部(頭頂葉の内側面にある領域)の灰白質体積と主観的幸福の間に、正の関係があることが示されました。つまり、より強く幸福を感じる人は、この領域が大きいことを意味します。また、同じ右楔前部の領域が、快感情強度・不快感情強度・人生の目的の統合指標と関係することが示されました。つまり、ポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を弱く感じ、人生の意味を見出しやすい人は、この領域が大きいことを意味します。こうした結果をまとめると、幸福は、楔前部で感情的・認知的な情報が統合され生み出される主観的経験であることが示唆されます。主観的幸福の構造的神経基盤を、世界で初めて明らかにする知見です。 研究成果は、2015年11月20日に

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