海外出国した被告の女が行方不明となり審理がストップしていた覚醒剤密売事件の控訴審が26日、広島高裁岡山支部(長井秀典裁判長)で45年ぶりに開かれた。控訴審で被告に出廷義務はなく、同支部は「進行の妨げにはならない」と判断した。ただし、1審の実刑判決が確定しても刑執行ができない可能性がある。 最高裁によると、審理期間は最高裁と全国の高裁・高裁支部に係属している刑事事件で最長となる。 女は韓国籍の朴福蓮(ぼく・ふくれん)被告(79)。1969年3月の1審・岡山地裁判決によると、65~68年、兵庫県内で覚醒剤約7キロを男らに譲り渡したなどとして、覚せい剤取締法違反の罪などで懲役4年、罰金150万円の実刑判決を受けた。
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