政界や官僚をテーマにした著作が多く、政治家や経営者に厳しく迫るテレビキャスターとしても長く活躍するジャーナリストの田原総一朗さん(83)の目に、共謀罪やその審議がどう映るかを聞いた。 戦争を知る最後の世代。表現の自由を命がけで守る。 安倍晋三首相は共謀罪について「一般人には全く関係ない」と強調するが、同じ言いぶりで始まったのが、治安維持法だった。 当初は、国体を変革する共産主義者が取り締まりの対象とされたが、その後、政府の政策を批判する人、特に第2次大戦が始まってからは、戦争にいささかでも批判的なら、警察は容赦なく逮捕した。父の知人も戦争を批判して逮捕され、数人が牢獄で亡くなった。深刻な表情で「恐ろしい」と言った父の顔が今でも忘れられない。 小学5年の夏休みに玉音放送を聞いた。1学期と2学期で先生も新聞もラジオも言うことが全て変わった。これが僕の原点。偉い大人たちがもっともらしい口調で言う
![共謀罪審議、安倍首相は運がいい 田原総一朗さん:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f516b48716a97f136595df547f5f15db0268ab5a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20170511002553_comm.jpg)