前回のおさらいと今回の話 前回は手続き型パラダイムとオブジェクト指向パラダイムを見比べたときに、「ひとかたまりのデータとそれを操作する手続きを一カ所にまとめて守る」という方向に言語が進化していったというひとつの史観を示しました。その中で返答として「構造化プログラミング」の時点でその視点はすでにあるという指摘を頂いたりもしました。ただ、「ひとかたまりのデータとそれを操作する手続きを一カ所にまとめる」という発想もオブジェクト指向の「ひとつの側面としては」たしかにありますし、その側面を見ると、オブジェクト指向言語に「言語デザインでもってプログラマーがそれを行いやすくした」という面を見いだすことができそうです。そして、その視点に立ったときに「臭ってくる」ヤバい設計として、「データが露出してる」「別のクラスのデータいじってる」「複数の異なるデータに関心をもってしまっている」というものを挙げてみました