東北大は22日、事務手続きのペーパーレス化や押印廃止を推進する「オンライン事務化」を6月から本格化させると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応。業務の効率化を図るとともに、教育・研究活動の充実につなげる。 学内に6月1日、「オンライン事務化宣言」を出す。学生の施設利用や留学手続きなどもオンラインで可能とし、学業や生活面の相談にネット上で対応する仕組みも整える。 教職員向けの対応として、物品購入などの申請手続きに押印を不要とし、新たな電子決裁システムも導入する。新型コロナの収束後も、事務系の職員約1600人を対象にテレワークを推奨する。 東北大によると、オンライン化の推進で、文書管理などに要していた業務が最大で年8万時間分削減できるという。同大広報室は「効率化によって、学生らが今まで以上に学業や研究に専念できる環境を提供したい」と話している。