9月7日、財政制度等審議会の財政制度分科会であいさつする麻生太郎財務相(右)=東京都千代田区の財務省(山口暢彦撮影) 平成31年度予算編成に向け、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が20日に麻生太郎財務相に提出する建議(意見書)案の中で、平成30年間の財政運営について「受益の拡大と負担の軽減・先送りを求める圧力に抗(あらが)えなかった時代」と総括していることが19日、分かった。財政審が過去の財政運営を批判するのは異例で、今回が平成最後の予算編成となることから、新たな時代に向けた反省を行った。 建議案の中では「圧力」について明確な記述はないが、高齢化の進展で社会保障費が増加を続ける中、持続可能な社会保障制度への改革が不可欠な状況にあるにも関わらず、国民に痛みを求める議論を避けがちな政治の動きなどが念頭にあるとみられる。 総括は数ページに渡って行われ、平成については「長年の懸案とされていた消