福島では、震災以降、漁業がほぼ停止している。月に2回ぐらい試験操業が再開されたものの、放射能検査の関係で、地元にわずかな量が出荷されているだけ。東電からの補償で、福島の漁業者は当面の生活はできるものの、何時になったら、漁業が再開できるのか、先が見えない状況が続いている。漁業に見切りをつけて、他の場所・職種に移動してしまった人も多く、漁業が再開できたとしても震災前の1/3程度の漁業者しか残らないという予測もある。 明るい要素もある。3年の禁漁の結果、海の中の魚はすごい勢いで回復しているそうだ。試験操業では、これまで2時間引いていたのが、30分で網が一杯になるという。福島県の水産試験所の調査でも、ヒラメなどの底物は3倍に増えたという。 状況を整理しよう 条件1)放射能検査のために、水揚げ量が規定される 条件2)水産資源は総じて回復している 目的)漁業者の減少を食い止めつつ、地域の漁業を復興させ