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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (11)

  • 史上2番目の大量絶滅、原因は有毒金属とする新説 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    写真のような珪藻類は、海中で高濃度の金属にさらされると奇形を起こすことがある。最新の研究によると、鉛などの金属が古代の海洋生物に奇形を引き起こし、史上2番目に大きな大量絶滅につながったという。(Photograph by Bill Curtsinger, National Geographic Creative) 史上2番目に大きいとされる4億年前の大量絶滅は、海中で爆発的に増加した有毒金属が原因だった可能性があるとする論文を、フランス、リール大学などの研究チームが学術誌「Nature Communications」に発表した。高濃度の鉛、ヒ素、鉄などが、古代の海で繁栄していたプランクトンに似た微生物に重度の奇形を生じさせたという。(参考記事:「三畳紀末の大量絶滅、原因は溶岩の噴出」) この大量絶滅は、4億4500万年前~4億1500万年前、オルドビス紀からシルル紀にかけて起きた。当時、地

    史上2番目の大量絶滅、原因は有毒金属とする新説 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ネコの病を探求

    文=パット・ウォルターズ 写真=マルコ・グロブ ヤロスラフ・フレグルはチェコ出身の進化生物学者。1990年、彼は自分がある原虫に感染していることを知った。通常はネコに寄生し、その体内で繁殖するトキソプラズマだ。トキソプラズマ原虫は、ネコ用トイレの砂や汚染水を介してしばしば人間に感染するが、ネコからネコに感染するときはネズミに媒介される。原虫はネズミに寄生するとその脳を“乗っ取る”。すると、ネズミはより活発になって、危険を恐れなくなり、さらに、ネコの尿の臭いに性的に惹かれるようになる。つまりネコにべられる可能性が高くなるのだ。こうした一連の知識を得たフレグルは、ある大胆な仮説を思いつく。トキソプラズマが彼の脳をも支配しているのではないかと考えたのだ。同僚たちは一笑に付したが、今では彼の直観が正しかったことがわかっている。 ――トキソプラズマに支配されていると考えたのはなぜですか? そう仮定

    ネコの病を探求
  • 仏像梨から考える、果物はやっぱり見た目?

    詩人シルヴィア・プラスの作品に、こんなくだりがある。「洋梨は小さな仏像のように肥える」――お腹をぷっくりとふくらませて、静かに熟してゆく洋梨の様子を完璧に表現している素晴らしいたとえだ。 ところが近ごろの農園では、当に小さな仏像にそっくりの洋梨が作られている。瞑想にふけっているようにも見えるこの仏像梨を作るのに欠かせないのが、中国のフルーツ・モールド社が製造するプラスチック製の型だ。同社はほかにも、ハート形のスイカ、星形のキュウリ、人間のお尻の形をしたセクシーなモモなどを作る道具を販売している。 見た目に古くからこだわり 太古の昔に農耕を始めて以来、人間は果物や野菜にさまざまな改良を加えてきた。当初、そのおもな目的は大きさと生産性――つまり、より大きく、より早く育ち、より多く収穫できる種類を作ることであった。 やがて人々は、見た目にこだわるようになる。アメリカ大陸では、コロンブスがやって

    仏像梨から考える、果物はやっぱり見た目?
    knockeye
    knockeye 2014/10/09
  • 第1回 かつて父が登った山頂への道

    ――エドモンド・ヒラリーさんのお話を聞く前に、ピーター・ヒラリーさんご自身のことをうかがいます。ピーターさんも登山家であり、何度かエベレストに登頂していますね。 エベレストには、これまでに5回登頂しています。最初に登ったのは1990年です。 ――2002年に、ナショナル ジオグラフィック協会がエベレスト初登頂50周年に向けて結成した遠征隊にも加わっていました。 ええ、あれが2回目の登頂でした。エベレスト登頂に成功した初期の登山家の2世を中心に編成したチームです。 メンバーは1953年に初登頂を成功させたエドモンド・ヒラリーの息子である私、10年後の1963年に米国人として初登頂に成功したバリー・ビショップの息子のブレント・ビショップなど。 父とともに初登頂を成功させたシェルパのテンジン・ノルゲイの息子、ジャムリン・ノルゲイも参加しています。彼は、ベースキャンプで通信を担当しました。

    第1回 かつて父が登った山頂への道
  • 第78話 アラスカの新聞に私の名前が!

    朝早くに犬橇で出掛けて郵便物を取りに行ってきたトーニャが、私の顔を見るなり、 「フェアバンクスの新聞に、あなたのことが載っているわよ」と言った。 えええ? そんなはずがない……。 だって私、何も悪いことしていないもの。 怪訝な顔でその新聞の記事を見てみると、確かに私の名前がフルネームで書かれてあった。 「ああ、あのときの……」 すっかり忘れていたが、実は私は、あるアメリカ人男性の命を救った当事者の1人だったのだ。 記事のタイトルは、 A bad situation with a good ending(最悪な事態と良い終結) 記事には、同じく救助に携わった友人とその男性へのインタビューを元に、2ページにも渡って、そのときの様子が詳しく書かれてあった。 それを読んだトーニャの母親が、わざわざこの新聞を郵便で送ってくれたのだ。 読んでいるうちに、私も記憶が鮮明に蘇ってきた。 というのも、その出

    第78話 アラスカの新聞に私の名前が!
    knockeye
    knockeye 2014/02/17
    「つづく」
  • 第5回 アジアの納豆ジャングル

    ――ライフワークにするというソマリランドは別として、今一番の関心事は何ですか。 いつも頭の中に10個くらいのテーマがあって、取捨更新を繰り返しているような状態なのですが、目下の優先テーマは納豆です。 ――納豆?あのネバネバで糸を引く? そう、その納豆。日の納豆によく似たものが、東南アジアのミャンマー、タイ、ネパールやブータンにもあるんです。 たとえば、ミャンマーのシャン州では、毎日納豆をべています。においも味もそっくり。でも、日の納豆のように糸を引きません。ペーストにした納豆を、円盤状にして干したものをべるんです。見た目は、薄焼きせんべいのようです。 べるときは、割って揚げたりもするのですが、一番多いのは粉にしてうまみ調味料として使う利用法。何の料理にも使うし、おかずがないときは、これをふりかけにしてご飯をべます。 名前は「トゥナウ」。発音は、日の納豆の逆ですが、意味は「豆を

    第5回 アジアの納豆ジャングル
  • 第2回 辺境の日常を伝える意味

    ただ、日常を伝えるのは難しい。日常というのは、事件事故がなく、何が起きるということもないふつうの生活ですから、物語になりにくいんです。難しいことを仕事に選んでしまったなと思ってはいます。 ――ところで、高野さんはソマリランドで、地元ケーブルテレビ局の日支局長に任命されましたね。日の日常をソマリア全土に伝える番組制作をしているのですか。 画策していますが、言葉の問題が大きいのと、こちらにソマリ人スタッフがいないことがネックで、進んでいません。 日人と生活感覚がかなり違うので、ソマリ人がスタッフにいないと、何が現地の人の関心を引くのかがわからないですから。何とか番組をつくろうとは思っています。 ――著書の最後に、ソマリランドとプントランドの国境地帯をラクダで縦走する計画に触れていましたが、それはどうですか。 来シーズンにトライしようと思っています。1月か2月に、またソマリランドに行く予定

    第2回 辺境の日常を伝える意味
  • 第1回 超速とカート宴会の国

    中国アフリカの奥地で野人や怪獣を探したり、ミャンマーの麻薬地帯で地元の少数民族と暮らしたりしながら、辺境の地とそこに住む人々の生活を描いた多数の著作を世に送り出している高野秀行さん。第35回講談社ノンフィクション賞を受賞した最新作『謎の独立国家ソマリランド』は長く内戦が続くソマリアの一角にありながら、平和を保つ稀有な独立国、ソマリランド共和国の探訪記。その不思議な国の話題をはじめ、自身が転機になったと語る著作をもとに、作家の感性をひも解く。(インタビュー・文=高橋盛男/写真=的野弘路)

    第1回 超速とカート宴会の国
    knockeye
    knockeye 2013/12/16
    『謎の独立国家ソマリランド』の著者、高野秀行のインタビュー
  • 第64回 飛ぶと消える!透き通った翅をもつチョウ

    グレタ・アンドロミカ(タテハチョウ科:マダラチョウ亜科:トンボマダラ族) Andromica Clearwing, Greta andromica トンボマダラチョウの仲間は、コスタリカ全体では約70種が確認されていて、エスぺヒート(espejito)と呼ばれている。意味は、「小さい鏡」。透明な翅の部分は、角度によってキラキラと鏡のように光を反射するように見える。 前翅長:30 mm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ(写真クリックで拡大) 透明の翅をもつ理由の一つは、その生息環境や行動にあると思う。 トンボマダラチョウはふだん、熱帯雨林や雲霧林のジメジメとした薄暗い場所を好んで休んでいる。そうした場所だけなら灰色や茶色の地味な翅でも目立たないのだが、このチョウの場合、花の蜜を吸ったり、長距離の渡りをしたりと、明るい開けた場所にもよく出没する。 そんなふうにいろんな環境で活動するなら、透明な

    第64回 飛ぶと消える!透き通った翅をもつチョウ
  • 復活するピューマ

    物陰に身を隠し、足音一つ立てずに獲物を狙うピューマ。絶滅の危機を乗り越え、米国でひそかにその数を増やしつつある。人間は彼らと共存できるのか? 文=ダグラス・H・チャドウィック/写真=スティーブ・ウィンター チーターでもヒョウでもない大型ネコ科動物、ピューマ。このピューマが今、絶滅の危機を乗り越え、米国でひそかにその数を増やしつつある。 ピューマはアルゼンチン南部やチリからカナダ北部のユーコン準州まで、米大陸に広く分布するが、目撃されることはめったにない。山に生息しているというイメージがあるようだが、これは来の生息地に人間が定住し、銃やわな、毒物を使って彼らを追い出した結果だ。 当初は米政府も猛獣とみなして、駆除を後押しした。このため、かつては土の48州に生息していた米国のピューマは、20世紀初頭にはロッキー山脈や太平洋沿岸の山地、南西部などの奥地でしか見られなくなった。 やがて西部諸州

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  • [つながる/RELATE]変わる米国人の顔

    多民族国家である米国では今、人種やアイデンティティーの概念が変わりつつある。もはや外見だけで人種を判断することは難しい。 文=リーサ・ファンダーバーグ/写真=マーティン・ショーラー 単なる顔写真を集めただけなのに、興味を引かれるのはなぜだろう。一つの顔に、さまざまな人種の特徴が混在しているからだろうか? 米国勢調査局が複数の人種の先祖をもつ、いわゆる混血の国民について詳細なデータを集め始めたのは2000年から。国勢調査で、自分の人種を答える選択肢を二つ以上選べるようにしたのだ。すると、680万人が複数回答をした。10年後、その人数は約1.3倍に跳ね上がった。白人、黒人といった人種の回答で最も増えているのが、この「複数の人種に属する」人々だ。 18世紀後半、ドイツ人科学者ヨハン・フリードリッヒ・ブルーメンバッハは、ヒトを赤、黄、茶、黒、白という五つの「自然的変種」に分類した。国勢調査の選択肢

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