日本維新の会が支持率の急落に見舞われている。代表の橋下徹大阪市長は「虚像から実像に近づいてきた」と意に介さない態度を見せるが、選挙のプロである選挙プランナーたちは維新の衆院選に向けた政党化、候補者選定のプロセスで「準備不足」「演出不足」があり、有権者の失望を招いたと分析する。橋下氏は維新に批判的な報道を「遅れている」と批判し、自身の短文投稿サイト「ツイッター」で「必ず春風を吹かす」と自信を見せるが、その道のりは平坦(へいたん)ではないようだ。「まだまだ下がるが、まだまだいける」 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が実施した今月の合同世論調査の結果は、維新の失速を如実に表していた。次の衆院選比例代表の投票先として9月では23・8%の人に選ばれてトップに躍り出ていたが、今回は14・2%にまで減り、自民、民主に次ぐ3位に転落した。 同じ時期に行われた報道各社の世論調査でも維新の支持率