橋下徹・前大阪市長が、日本維新の会の法律政策顧問のうち、政策顧問について5月末で退任する意向を維新側に伝えていることがわかった。 テレビ番組にレギュラー出演していることから、公平性を保つ必要があると判断したという。政策的な支柱を失う維新にとっては痛手となりそうだ。 橋下氏は2010年、党の母体となる地域政党・大阪維新の会を創設し、代表に就任。大阪都構想の是非を問う15年5月の住民投票での敗北を受け、同年12月で政界を引退した後は、選挙での応援演説などは行わない一方、維新の法律政策顧問に就き、定期的な幹部会合にも出席して政策面での助言を行ってきた。 関係者によると、政策顧問の退任は、7月の東京都議選や9月の堺市長選を控え、中立の立場を明確にするのが狙いという。法律顧問は継続し、法律的な助言は行う。