田原総一朗・ジャーナリスト (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る イラスト/ウノ・カマキリ 感染拡大のリスクがあっても、あくまで五輪の有観客開催を貫く菅首相。ジャーナリストの田原総一朗氏は、内閣崩壊も辞さない覚悟を見た。 【写真】二階幹事長が推すポスト菅の大穴はこの人 * * * 6月18日に、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志が、東京五輪・パラリンピックについて、「無観客開催が会場内の感染拡大リスクが最も低く、望ましい」とする提言を政府と大会組織委員会に提出した。 その提言を知って、私は分科会の幹部に、「なぜ、開催中止の要請ではなく、無観客の提言なのか」と問うた。幹部は、「この段階になって開催中止の要請は説得力がなく、宙に浮いた要請と受け止められる。無観客の提言だと説得力がある」と説明した。 いちおう納得できる。私も無観客がよいと捉えている。だが、政府は