http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101204/1291472573やhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101221/1292961164に関連して、磯前順一「近世「仏法」から近代「仏教」へ」(『春秋』522、pp.1-4、2010)から少し抜書き。 「今日われわれが口にする「仏教」という言葉は、仏法や仏道といった近世的な認識布置から、”Buddhism”という西洋近代的な宗教概念への転換が暗黙の前提とされているのである―― ここで言う近代とは、江戸時代までの中国・朝鮮・オランダのみと制約したかたちのでの交流とは異なって、西洋列強の帝国主義競争のなかに包摂されていった時代をさす。そのなかで宗教という、諸宗教を包摂する概念が異文化の接触する状況のなかで必要とされるようになり、同時にその構成要素として組み込まれたキリスト教、仏教、