ニューズウィーク日本版2012年8月15日号に「ノーベル賞に一番近い日本人」という記事が掲載されています。 記事には、作家の村上春樹さんやiPS細胞の山中先生などと並んで、私の東芝の時の上司であり、フラッシュメモリを発明した舛岡富士雄先生が候補者として書かれています。 フラッシュメモリがなければ、デジカメも、携帯電話も、スマホもなかったわけですから、そろそろ、受賞しても良いのではと期待しています。 舛岡先生から学んだことはとても多いのですが、ご一緒させて頂いて感じたのは、イノベーションなんて、綺麗事ではできないということ。 画期的な技術や製品は、発明した時には、ただの変な技術。 周囲は全員反対、不遇という、猛烈な逆風に耐えることができなければ、イノベーションは生まれません。 そもそも、周りの人が簡単に理解できるようなことは、きっと既に誰かがやっている。 コンセンスを求めること自体が、イノベ
科学遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 - 47NEWS(よんななニュース)進化するだなんだ言っていますが、どうなんでしょう。実際の論文はこちら。 Synthetic Genetic Polymers Capable of Heredity and Evolution さて、DNAの構造はこんな感じです。http://en.wikipedia.org/wiki/File:DNA_chemical_structure.svgデオキシリボースという五炭糖(図中オレンジ)がリン酸(図中黄色P)を介して連なっていて、AGCTの塩基が枝みたいに伸びています。二本鎖の相補対が点線で結ばれてます。ちなみに図でバックボーンと書かれているように、塩基がなくても縦のリン酸結合の数珠つなぎ自体は壊れない。DNA二本鎖だったらそういう塩基のない部分は歯抜けみたいになりabasic siteと呼ば
ちょっと気が早いですが、そろそろGWの計画を立てたい時期。GWみたいなまとまった休みにやりたいことの一つが以下。 Web漫画を読む! 先日話題になってた裏サンデーもWeb漫画作家さん主体で、いよいよ4/18から開始される予定ですね。 てことで、これから熱くなってきそうなWeb漫画ですが、一年前に整理した以下の内容を整理しつつ、新たなWeb漫画を追加したりしてみました。 GWだからこそiPadで読みたいWeb漫画を100選してみました オススメWeb漫画リスト まずは個人的に面白かった漫画から。 ワンパンマン戯画バイト読解アヘン真実の魔法少女発狂するエラーのび太の人類補完計画「震災7日間」/「槻月 沙江」の漫画 [pixiv]DUDS HUNT オーシャンまなぶ(伝説のきりかぶ) ヒトクイWeb漫画 胎界主toyblog:ドラゴンボールAF漫画ENOKIX(琴浦さん漫画) by enoki
以前からぼくは何度も主張していたのだが、株式会社はてなは企業としてゆゆしき問題をはらんでいる。何が問題かというと、技術や提供するサービスはすぐれているのに、肝心の倫理がまるっきりなっちゃいないことだ。人としてダメなのである。性根が腐っている。だから今回のような問題が出る。ぼくなどには、これはあらかじめ分かっていたことだ。ほれ見たことかという感じである。そしてこれは治らないだろう。今後も二度三度続くはずだ。間違いない。これを直す方法はただ一つ、はてなによるぼくへの心からの謝罪である。またかと思わないでもらいたい。あるいは、冗談とも受け取ってほしくない。むしろ、これしか方法がないとも言える。ぼくに謝罪してもらったからって、ぼくには何の得もない。得があるのははてなの方だ。自分の非を認めることで、はてなは企業として一歩成長できるのである。話は変わるが、はてなの脆弱性は、アジャイル・メディア・ネット
ウイルスNew Animal Virus Takes Northern Europe by Surprise - ScienceNOWより。take ... by surpriseで「…に不意打ちをかける」。 暫定的にSchmallenberg virusと呼ばれている。シュマーレンベルグウイルス。昨年の夏頃にドイツの乳牛で感染の兆候として発熱と乳量の減少があったので調べていたところ、メタゲノム解析を行い11月に新種のウイルスとして確認。今月14日にこのScienceNowの記事が出た時点でドイツ 20、オランダ 52、ベルギー 14カ所の飼育上で感染が確認されている。 ウシ、ヒツジ、ヤギで子宮内垂直感染して奇形胎仔や死産を引き起こす。ヒツジでは水無脳症等の先天性奇形がクリスマス前あたりから生まれてきている。ウシでは2-3月が出産時期になるのでこれからか。小昆虫(サシバエ属)による媒介が疑
科学近年、獲得形質の遺伝の事例がいくつか報告されているのですけれども、その影響はせいぜい数世代(もしくは次世代しか確認してない)だったと思います。最近のNatureハイライト:長寿のエピジェネティックな遺伝(要会員登録かも)では3世代だそうです。クロマチンの変化が初期化しきれないというのは、なんかiPS細胞に元の細胞のエピジェネな痕跡が見つかるようなもので、凄いんだか凄くないんだかはお話の作り方次第じゃないかなとも思うのですが、まあそれは置いといて。 今回紹介する論文は少なくとも100世代は遺伝する獲得形質についてです。筆者らもOur results therefore support the Lamarckian concept of the inheritance of an acquired trait.と言ってます。一体どういうことなのでしょうか、詳細は続きを読むから。 線虫とRN
1940年、アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問ジェームス・W・ヤングによって書かれた「アイデアの作り方」が、めちゃくちゃ洗練されていたので紹介します。この本の主文のページ数は、たったの62ページで、さらに、非常に大きな字で書かれています。これだけ短いページで、しかも現代にも十分すぎるほど通用する内容が書かれており、はっきりいって驚きでした。 アイデアのつくり方posted with ヨメレバジェームス W.ヤング 阪急コミュニケーションズ 1988-04-08 Amazon楽天ブックス7netブックオフ 基本的スタンス 良いアイデアと言うものは、一見、偶然の産物、一握りの才能ある者だけが作り出せる物のように見えます。しかし、もし、アイデアの形成される過程が、一定の明確な心理的なプロセスであるなら、アイデアを生みだす技術を習得し効果的に使いこなせるのではないか?これが本書の
科学, ゲノム遺伝子組み換え、脳細胞でも高頻度…初の実証 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 確かに組み換えなんだけどなんかレトロトランスポゾンのinsertionを免疫系と同等の組み換えっぽく言うのは個人的に違和感。興味深いけど。 ニューロンとレトロトランスポゾンL1レトロトランスポゾンというのがある。jumping geneとか呼ばれたりしてゲノムのあちこちに自らのコピーを増やしている。ヒトゲノムの17%を占めている(大部分は不活性である)。こいつらが跳びまわると、大事な情報がコードされている所に余計な配列がコピペコピペされていくわけで、これはまあ大変よろしくない。通常、細胞はあの手この手でこの飛び回る配列(transposable element:TE)を押さえ込んでいるわけだけれども、ニューロンの前駆細胞では、なぜかこのL1に好き勝手させており、他の体細胞に比べ
2chライトノベル板より 567 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/10/16(日) 22:25:44.99 ID:QiY9wbRO うーむ。 ttp://twitter.com/#!/Matsu23/status/125517182774943744 568 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/10/16(日) 22:28:47.99 ID:PM25Aq9A >イラストレーター山崎 透氏の意向により今まで山崎氏が描いたイラストについて、 >今後新たに使用はしないこととなりました。 迷い猫再来やん と思ったけど、あっちはキャラデザ使用もアウトなんだっけ こっちは髪の色とかおんなじだし、キャラデザはセーフなのかな 573 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/10/16(日) 23:40:18.92 ID:PsOwRWI7 >>568 い
科学スラッシュドット・ジャパン サイエンス | 人工遺伝子「論理回路」で癌細胞を死滅より。 僕は論理的な考えは苦手で、先輩に「君はもう少し論理的に物事を考える癖をつけたほうがいいね」と言われたこともある。入口と出口はおんなじでも他人に説明するときは間に論理性を持たせないとなかなか伝わらないってのはあるよねー。まあその話はいいんだけど、そんなわけで「論理回路」とか言われるともう全くアワワワとなってしまって、スラド本文の内容も全然頭に入ってこなかった。 「人工遺伝子の論理回路」直接論文読んだほうが早いかも、図があるし。Multi-Input RNAi-Based Logic Circuit for Identification of Specific Cancer Cells 癌細胞のみを自殺させるように遺伝子制御ネットワーク(gene circuit)をデザインした。実験で用いたのはHeLa
科学, 動物, ウイルス蚊に細菌注射、デング熱ウイルスを封じ込め : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)熱帯地方に多いデング熱を媒介する蚊の体内に、病原ウイルスの活動を抑える共生細菌を感染させることで病気拡大を防ぐ予防法を豪クイーンズランド大などの研究チームが開発した。(中略)研究チームは、蚊やハエの体内に生息する共生細菌「ボルバキア」に着目。デングウイルスの働きを抑えるショウジョウバエのボルバキアを、デング熱を媒介するネッタイシマカに注射し、感染が確認された約30万匹を、今年1〜3月、豪クイーンズランド州の野外に放った。約2週間後に細菌を持つ蚊の割合を調べると、15%以上が細菌感染の蚊で、3か月後には90%以上に増えていた。"デングウイルスの働きを抑えるショウジョウバエのボルバキア"とはなんじゃろなと思って調べてみた。 ボルバキアについては当ブログでも紹介しているので過去
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