1971年の放送開始以来、アダルトな作風と優れた完成度で今や絶大な支持を得ている「ルパン三世」第一シリーズ。その作品世界を語る上で欠かすことが出来ないのが、今や再評価の著しい「ヤマタケ」こと山下穀雄氏による音楽である。氏の音楽が作品に艶かしい彩りを添え、作品世界の深度を濃くすることに多大な貢献をしていることは、ご覧になった方なら頷かれるむきも多いことだろう。 しかし残念なことに、現在山下氏の手になる音楽の原版は紛失してしまっている。当然、音楽に関するデータなどというものもほとんど残っておらず、「ルパン三世」の音楽に関しては、その人気の度合いと反比例するように、あまりにも未整理のまま現在に至っているのが実情となっている。 そこでこのページでは、わかっている限りの情報を整理し、謎の多いヤマタケ・「ルパン三世」サウンドの本質に迫ってみたいと考えている次第である。・・・そこまで大仰でもないかな