3月に起きた東日本大震災の津波により、東北沿岸地の住宅施設、木材、船舶、車両などが太平洋に流され、その集合体は幅1300マイル、長さ360マイルでワシントン州の5倍の面積まで広がっている。 太平洋を東へ流れ、数年以内にワシントン州沖に流れ着くと予想されている。 漁業や観光業などワシントン州沿岸地域は、州内においても重要な産業地域となっている。海上では各種魚類、浜辺では貝類などのゲームフィッシングが行われ、現在はレーザークラム捕りが約2週間に1度解禁され、オーシャン・ショアーズやウエストポートなどの沿岸地に足を運ぶ市民も多い。 北にオリンピック国立公園があり、夏には休暇を利用し、アクティビティーが盛んだ。初冬から初夏にかけてはメキシコとアラスカを回遊するコククジラの移動海域にもなる。 米環境保護庁(EPA)と米海洋大気庁は毎月、海に押し出されたがれきの位置情報などを発信している。震災直後の調