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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (133)

  • 売買春:個人の選択に委ねよ:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年8月9日号) インターネットにより、売買春はより手軽で安全なものになりつつある。禁止しようとしている各国政府は、考えを改めるべきだ。 街頭に立って客を探す売春婦。売春婦をひっかけようと車を流す男たち。胸や尻の写真が貼り付けられた電話ボックス――。その破廉恥さは、各国政府が昔から売春の禁止、あるいは認可された売春宿や「売春容認地域」への囲い込みを試みてきた理由の1つにすぎない。 この問題に関しては、「ニンビー」(地域エゴ)的な心情を持つ人々が、売春をする女性は罪人だと考えるピューリタン、さらには売春婦は犠牲者だと考える世間知らずの慈善家と結託している。 だが、現実はもっと複雑だ。確かに売春従事者には、人身売買や搾取、暴力に苦しめられている者もいる。こうした犯罪の加害者については、その罪を裁き、刑務所送りにしなければならない。だが、男女を問わずこれに従事する多くの

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  • 戦闘に勝って戦争に負けるイスラエル:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年8月2日号) 強大な軍事力を持っていても、平和を実現できなければ、イスラエルの直面する未来は険しい。 イスラム原理主義組織ハマスは2007年からガザ地区を支配しているが、称賛すべき点はあまりない。ハマスは過激で狭量で、意見の相違を認めようとしない。その中心にある信条は、反ユダヤ主義だ。 ハマスはイスラエルの領土にロケット弾を撃ち込み、イスラエル兵を殺したり誘拐したりするための地下トンネルを掘っている。 自らが挑発して招いたイスラエルからの攻撃により、1000人を超えるパレスチナ市民が殺され、それが世界中で同情を集めるであろうことを、ハマスは知っている。また、ハマスはかつてよりも弱体化している。その証拠に、現在ではイスラエルとの戦闘で劣勢に回っている。 対するイスラエルは、中東で最も成功している国だ。中東で唯一の物の民主主義国家であり、この国を中心に数々の発明

    戦闘に勝って戦争に負けるイスラエル:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 追い込まれたプーチン大統領、味方を維持するための戦い:JBpress(日本ビジネスプレス)

    まず、破綻した石油会社ユーコスの元大株主らに500億ドルの賠償金を支払えという命令が裁判所からロシアに下された。次に、欧州連合(EU)がウクライナ問題について、初めてロシア経済の全セクターに真の打撃を与えうる追加制裁を科すことを決めた。 この2日間で、欧州とロシアの関係は冷戦終結後最悪の状況に陥った。1980年代半ば以降で最悪と言ってもいいかもしれない。 タイムマシンで昔に戻ったような感覚は、29日の米国の動きによりさらに強まった。ロシアは新型の地上発射型巡航ミサイルの実験を行っており、ロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフの間で交わされた重要な軍縮条約に違反していると米国が非難したのだ。 ロシアのメディアや政治家は、ユーコスの件の裁定とEUによる「第3段階」の制裁の開始を結びつけ、これはロシア経済に打撃を加える試みだとする陰謀論を展開しているが、この2つの出来事が同じタイミングで明ら

    追い込まれたプーチン大統領、味方を維持するための戦い:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • サッカー王国がサッカーを失った日 ドイツで見たブラジルの敗戦 | JBpress (ジェイビープレス)

    7月8日の夜、シュトゥットガルトは戒厳令の布かれた町のようだった。夜の9時半には、町はしんと静まり返り、車さえあまり走らなくなった。遅番の勤務時間を1時間縮めて夜9時に終了とした工場があった。生徒会が校長と交渉して、翌日の1時間目をカットにした学校もあった。すべては夜10時に始まるワールドカップの準決勝、対ブラジル戦のためだった。 テレビでは、8時過ぎからずっと、選手やスタジアムの様子を中継していた。ドイツ中の皆が、少し興奮していた。 スポーツ観戦の面白いところは、観戦者がチームの運命を自分に投影することだ。「ブラジルに勝たなければ、決勝に進めない」「ブラジルは、目の前に立ち塞がる高い壁だ」。ドイツ中が武者震いをしていた。目前に迫った戦いは、熾烈なものになるはずだった。 夜10時、開始のホイッスルが鳴った。そのときドイツでは、3257万人がテレビの前に座っていた。しかし、その11分後、ブラ

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  • ロシア、ウクライナ、クリミア:非対称戦争:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年3月15日号) クリミアを取り戻す最善の方法は、ウクライナが欧米の援助を得て、繁栄した民主主義国家になることだ。 クリミア半島のセバストポリ市に掲示された、クリミアのロシアへの編入の是非を問う住民投票に関するポスター。「3月16日にわれわれは、このどちらかを選ぶ」と書かれた文字と共に、ドイツナチスのシンボルだったかぎ十字と鉄条網、そしてロシア国旗の色にデザインされている二つのクリミア半島の地図が描かれている〔AFPBB News〕 重要なのは投票ではなく、集計だ――。ヨシフ・スターリンはかつてこう述べたことがある。 3月16日にクリミア自治共和国で行われる非合法な住民投票では、バラクラバ帽(ウールの目出し帽)を被り、カラシニコフ自動小銃を抱えた男たちと、あきれるほど歪められた投票用紙も一定の役目を果たすかもしれない。 クリミア半島を制圧した精鋭部隊はただの地元

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  • 米国の力を試すウクライナ危機 万が一にも中国が「プーチン」をやったら、米国と同盟国はどうするのか?:JBpress(日本ビジネスプレス)

    数週間前は欧州の人間でさえ、ウクライナの出来事にあまり関心を払っていなかった。今では全世界が見つめている。というのは、ロシアによるウクライナ侵攻は一般に、米国主導の世界秩序に対する直接的な挑戦と見なされているからだ。 もしロシアのウラジーミル・プーチン大統領が何の代償も払わずに済めば、中国やイランなどの国の政府は、米国に挑むリスクが低くなっていると判断するかもしれない。 ワシントンのバラク・オバマ米大統領の政敵は、大統領はシリアでの武力行使を巡って怯み、イラン、中国との交渉で弱さを見せたと主張する。2008年の大統領選挙でオバマ氏に負けたジョン・マケイン上院議員は、ウクライナ危機は「無気力な外交政策がもたらした究極の結果であり、もう誰も米国の強さを信じなくなった」と述べている。 だが、「弱いオバマ」という物語は大事な点を見落としている。これは、ソ連という頑なな敵との世界的な戦いにおいて歴代

    米国の力を試すウクライナ危機 万が一にも中国が「プーチン」をやったら、米国と同盟国はどうするのか?:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 欧州とロシア: ドイツの丸腰外交:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年3月8日号) ウクライナ危機を解決するためには、ドイツは電話で働きかける以上のことをする必要がある。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は多くのドイツ人と同じく、ロシアに対して疑念と感傷の両方を抱いている。 一方では、共産主義国だった旧東ドイツ出身の初の首相として、ソビエト連邦の遺産や、ドレスデンで活動していた元KGB職員であるウラジーミル・プーチン大統領の性について、幻想はほとんど抱いていない。プーチン大統領の過去の人権犯罪に対して、前任者たちより積極的に批判を表明している。 その一方でメルケル首相は、プーチン大統領がウクライナを失うことを恐れる気持ちも理解している。メルケル首相の机の上には、エカテリーナ2世の肖像が飾られている。ドイツに生まれ、ロシア皇太子妃から後にロシアの女帝となり、クリミアを征服した人物だ。 ロシアのクリミア侵略に対するドイツの矛盾した反

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  • オバマ大統領の「チキンキエフ」の瞬間 ウクライナ危機、外交を武器にプーチン大統領に立ち向かえるか?:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年3月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ソビエト連邦が崩壊寸前だったころ、米国のジョージ・H・W・ブッシュ大統領はキエフで演説し、モスクワを刺激しないようにウクライナのナショナリストたちに強く促した。米国の保守派はこれを「チキンキエフ」演説と呼んだ*1。 「最高宥和責任者」との烙印を押されて久しいバラク・オバマ大統領が今、自らも「チキンキエフ」と呼ばれかねない状況に直面している。ニワトリの檻の周りをうろうろしているロシアの狐、ウラジーミル・プーチン大統領にオバマ氏は立ち向かうことができるのだろうか? オバマ大統領の将来を左右する重大な局面 その手段はもちろんのこと、オバマ氏にそうする意思とスキルがあるかどうかは定かでない。だが、これは大統領としてのオバマ氏の将来を左右する問題だ。プーチン氏がロシア帝国時代の国境線を回復したがっていることは、ほとんど疑う余地がない。オバマ氏は

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  • 「キム・ヨナ本当は金メダル」と流した公営放送 国家主義の重圧に負けなかったヨナの潔さ | JBpress (ジェイビープレス)

    そしてキム・ヨナの紹介には、「20日(大会13日目)フィギュアスケート女子シングル・キム・ヨナ」の下に「(実際は金メダルである)銀」と書かれていた。 これに対し、ネットでは「ソチ閉幕式のキム・ヨナの字幕、少しはスカッとした」「ソチ閉幕式キム・ヨナの字幕、署名運動にたくさん参加して」「ソチ閉幕式キム・ヨナの字幕、実際には金メダルであってる」などの反応があった。 つまりは、キム・ヨナが銀メダルに終わったことに対して不満を持っている人たちが多いということである。 キム・ヨナの銀メダルが確定した21日、筆者のカカオトークには署名サイト「Change.org」で「女子フィギュアの再審査と調査を求めるというのがあるので署名しましょう」とか、「米NBC五輪サイトで誰が当の金メダリストなのかを投票しているのでぜひ参加して」というメッセージが入ってきた。 これだけではない。韓国のマスコミは海外の反応を紹介

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    konstantinos
    konstantinos 2014/02/28
    “君はキム・ヨナではない。君は1人の大韓民国だ”
  • なぜオバマ政権の大使は「無知」なのか 米国の外交に暗雲をもたらす選挙功労人事 | JBpress (ジェイビープレス)

    「オバマ大統領の大使任命が、選挙献金への報償にあまりに傾きすぎる」という批判が、ワシントンで噴出してきた。 選挙資金を巨額に寄付した実績だけで大使に任命された人物のなかには、外交の基礎知識が極度に欠ける人物もいることが判明し、嘲笑を受けるという事態なのだ。 日に送られてきたキャロライン・ケネディ大使も、大統領選でオバマ候補を強力に支持した功績を高く評価され、選ばれている。この論功行賞人事の論議の広がりは、わが日にとっても他人事ではないようだ。 アルゼンチンについて何も知らないマメット氏 オバマ大統領が自分の選挙キャンペーンで巨額の寄付金を集めてくれた人物を大使に任命して恩返しをするという人事パターンは、就任1期目に日駐在大使としてジョン・ルース氏を選んだ頃から顕著だとされてきた。フランス駐在大使に任じられたチャールズ・リブキン氏は、2008年の大統領選挙でオバマ選対の財政委員長だった

    なぜオバマ政権の大使は「無知」なのか 米国の外交に暗雲をもたらす選挙功労人事 | JBpress (ジェイビープレス)
  • キャロライン・ケネディに駐日大使は務まるのか 実力不足は明らか、「日本を侮辱する人事」との声も | JBpress (ジェイビープレス)

    米国の次期駐日大使に故ジョン・F・ケネディ大統領の遺児、キャロライン・ケネディ氏が任命され、9月19日に議会の承認を得るための公聴会に臨んだ。承認されることは確実で、10月中にも東京への赴任が実現すると見られている。 キャロラインさんは米国の政治史にも特筆されるケネディ家の代表としての特別の品格を感じさせるが、その一方、外交はもちろん政治の経験、あるいはアジアや日にかかわる体験も皆無である。オバマ大統領による任命は、選挙戦での貴重な協力への報酬と見られている。 日米双方でこの異色人事を歓迎する空気が強い一方、米国の格派外交専門家からは強い反対意見が表明されたことも知っておくべきだろう。 ルース大使に続いて「ご褒美」で任命 キャロラインさんの父、ジョン・F・ケネディ大統領は1963年11月、テキサス州で暗殺された。そのとき彼女は5歳だった。父親の葬儀などでの彼女の痛々しい姿は全世界の同情

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  • 200兆円の超巨大市場「ハラルビジネス」を狙え! 京懐石料理の美濃吉も参入、ニッポンは“ハラルしやすい国” | JBpress (ジェイビープレス)

    「日には“ハラル”がありますか?」とマラヤ大学のムスリム(イスラム教徒)の教え子に聞かれ、即答できなくて困ったことがある。 同大学はマレーシアで唯一、日研究を専門とする東アジア研究学科(日研究、中国研究、韓国研究)を設置しているが、創設以来、日研究は常に一番人気の学科。学生のみんなが“憧れの日”に一度は行ってみたいと思っている。 マレーシア最古の国立大学でもあり、国内では最多数の日人留学生が学んでいる(国立大学からの留学生が中心)。マレーシア人の学生たちは、交換留学制度や姉妹校提携を結んでいる大学への留学や短期交流イベントで、日を訪問することを楽しみにしている。 ハラルとは? そしてハラル認証規格とは何か しかし、いつも学生の頭を悩ますのが、当は楽しみであるはずの「事」。場の日料理を堪能できると楽しみにするところが、日国内には、多民族国家の米国などの諸外国と比較して

    200兆円の超巨大市場「ハラルビジネス」を狙え! 京懐石料理の美濃吉も参入、ニッポンは“ハラルしやすい国” | JBpress (ジェイビープレス)
  • 訪れた多くのドイツ人を魅了してやまない日本 しかし、官製クールジャパンの評判は最悪 | JBpress (ジェイビープレス)

    まずもって私は、クールジャパンが何かを知らなかった。ドイツでは聞かない。そこで事前に調べたところ、日の創造的な産業やサービスが海外で高く評価されている現象のことだという。 そして、その現象をさらに宣伝し、推進し、ビジネスにしましょうというのが、日政府のクールジャパン戦略だそうだ。日政府は2010年6月に経済産業省内にクールジャパン室を設置した。 世界の若者に日語を学ばせる「アニメ、マンガ、ニンテンドー」 では、具体的に何がクールジャパンかというと、アニメや漫画、コンピューターゲーム、芸能などのエンターテインメント、ファッションやキャラクター商品、文化、伝統工芸などで、それにさらに宅配便、旅館など、日独特のサービス文化が加わる。早い話、何でもよいようだ。 確かに、アニメ、マンガ、ニンテンドーが、海外の若者にとってクールであるというのは、ドイツにいるとよく分かる。これら3つの言葉が

    訪れた多くのドイツ人を魅了してやまない日本 しかし、官製クールジャパンの評判は最悪 | JBpress (ジェイビープレス)
  • ネット選挙解禁:衆愚制から双方向民主主義へ 候補者の中身が分からないは昔々のお話に | JBpress (ジェイビープレス)

    今回の参院選で「ネット選挙」が解禁という文字は見かけます。だからといって、何か大きく選挙戦が変わった印象があるかというと・・・と言うより稿を執筆している7月7日時点ではほとんどないのでは、というのが正直なところです。 実のところ、現状で「ネット選挙解禁」の1つの狙いは「不法行為」とされ得るものを減らしておくというような、とても後ろ向きな部分にあるようにも思うのです。 これだけ日社会に普及してしまったインターネット。そこに一定以上の選挙関連情報は放っておいても流れて不思議ではない。選挙が終わったあとで公職選挙法に抵触する、と立件されるようなものは減らしておいた方が無難・・・といった面も、一方にはあるように思います。 しかしインターネットが当に政治、特に選挙のツールとして生きるとしたら、旧来のメディアとの質的な違いはいったい何だろうか・・・? 例えばポスターと、新聞と、あるいはテレビ

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  • 大聖堂とカーニバルで有名なドイツ・マインツの町 | JBpress (ジェイビープレス)

    マインツがドイツのどこにあるのかを知っている日人は少ない。ラインラント=プファルツ州の州都で、位置的にはフランクフルトの少し西、人口20万の小ぢんまりとした町だ。 大きな大学があるため、人口の4分の1が学生だというから、平均年齢は若い。ここでライン川とマイン川がぶつかるため、昔から通商で栄えたが、その代わり、ときどき洪水にも見舞われた。 古くローマ時代には、北征を試みたローマ人がここに軍事拠点を築いた。軍隊のあとには商工業者が続くので、古代のマインツは大いに繁栄したようだ。帝国末期には、ローマ帝国の属州ゲルマニア・スペリオルの州都となっている。 貧しい生まれからのし上がった男が執念を燃やした権力の象徴 そのマインツを私が訪ねたのは、しかし、古代ローマ史のせいではなく、そのあと、中世になって建てられた大聖堂を見たかったからだ。 中世のヨーロッパを支配していたのは、ローマ教皇とドイツ帝国の皇

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  • アジア市場に迫り来る危機 試される投資家の「信念」、1997年当時とは違う?

    (2013年6月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 証券会社は今、アジアの新興国が1997年当時よりはるかに健全な状態にあり、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和政策の打ち切りに耐えられるということを示す図表をせっせと印刷している。1997年というのは、7月2日のタイバーツ切り下げによって、アジアの金融危機が格的に始まった年だ。 彼らのお気に入りの図表は、16年前に無力だった国々が、今は短期債務の2倍の外貨準備を持っていることを示している。 アジア危機当時より外貨準備は増えたけれど・・・ いざという時の蓄えがこれだけ潤沢にあるため、インドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国、タイといった国々は(そして恐らく不運なインドでさえ)、かつてほど脆弱ではない。少なくとも表面的には、そうだ。だが、この地域は当にそれほど幸運なのだろうか? 予想されるFRBの金融引き締めと中国の成長減速が組み

  • ロックフェラー議員に招かれて米国進出、親族の入社“大歓迎”のプレス加工メーカー | JBpress (ジェイビープレス)

    金型の世界には名人と言われる人が何人かいる。そのうちの1人が加藤千雄(かずお)さんだ。岐阜県可児(かに)市の可児工業団地にある加藤製作所の会長さんだ。 加藤千雄さんの父上、喜久寿(きくじゅ)さんの実家は代々たばこ製造業。江戸時代は代金を米で払う習慣があったので、米問屋も兼業していたという。明治30年代にタバコが政府専売になってタバコを扱うことはできなくなったが、貸家をたくさん持つ裕福な商家だった。喜久寿さんは手先が器用だったので、愛知時計に勤めて、そこで時計部品の作り方を勉強した。その縁で、奥さんにも出会ったらしい。 喜久寿さんの奥さん(千雄さんの母上)は佐藤時計という、名古屋地域でも有名な時計メーカーの娘さんだった。ちなみに戦前は時計と言えば名古屋が特産地で、いくつかのセットメーカーと数多くの部品専門メーカーが存在していた。 オモチャ工場から時計部品工場へ 喜久寿さんは結婚してからしばら

    ロックフェラー議員に招かれて米国進出、親族の入社“大歓迎”のプレス加工メーカー | JBpress (ジェイビープレス)
  • 政治家殺すに拳銃は不要、博士論文あればいい 連邦教育大臣の辞任でドイツ政界に激震走る | JBpress (ジェイビープレス)

    ドイツで変なことが起こっている。2月9日、連邦教育大臣のシャヴァーン氏が辞任した。彼女が1980年に書いた博士論文が盗作であると指摘され、去年、母校のデュッセルドルフ大学が調査に入っていた。 そして、大学は2月5日にその結果を発表し、博士号を剥奪したのである。多くの引用を使いながら、参考文献を明示しなかったというのが剥奪の理由である。 論文盗作をめぐる辞任劇は過去にも 哲学部の学部長が記者会見で、問題の論文について、「体系的に、故意に、不正を論文全体に分散している。自分の力で作り上げなかった思考上の業績を、自分の物であると偽った」と述べた。 それも、怯えたような顔で、極悪人を裁くような口調で言ったのだ。そのうえ、論文の調査はこれで終了し、外部の第三者に依頼する必要はないとした。 一方、シャヴァーン氏はこの決定を認めず、司法の裁断に任せるため、大学を訴えるという声明を出した。博士号の有無より

    政治家殺すに拳銃は不要、博士論文あればいい 連邦教育大臣の辞任でドイツ政界に激震走る | JBpress (ジェイビープレス)
    konstantinos
    konstantinos 2013/03/21
    "「政治家は、他の人よりも高い完璧性を証明しなければいけない。なぜなら、彼らは国民を代表し、彼らの名において、重要なことを決定するからだ」"これはキツイなぁ・・・悪質な盗作ならともかく。
  • 日本とこんなに違う!ドイツでの会社の休み方 | JBpress (ジェイビープレス)

    ドイツニュースダイジェスト 18 Januar 2013 Nr.946 会社員のAさん。ある朝起きてみたら、喉が痛い。体温計で測ってみたら熱がある。会社の上司に電話をかけ、風邪をひいたので会社を休みたいとお伺いを立てる。 後日出社した際に、病気で休んだ日の有給休暇申請書を書く。日では当たり前のようなこの流れが、ドイツではどうやら違うらしい。ドイツの有給休暇と病欠についてみてみよう。 日は有給休暇消化率ワースト1位 昨年の11月、日人にとって不名誉なアンケート結果が発表された。オンライン旅行予約サイト「Expedia」を運営するエクスぺディアジャパンの世界の有給休暇に関する調査によると、2012年の日人の有給消化率は前年に引き続きワースト1位だった。 この調査結果に心当たりがある人も多いのではないだろうか。というのも、日の有給消化率(取得率)の低さは以前から続いている傾向であり、政

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  • 太平洋に影を落とす1914年の記憶 第1次世界大戦を髣髴させる日米中の緊張

    (2013年2月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 第1次世界大戦で男たちが「塹壕から攻撃」に出る姿を映したチラチラする白黒映画は、あり得ないほど遠い昔のように思える。 だが、今の大国はもう2度と、1914年の大国のように戦争に巻き込まれることはないという考えは、あまりに慢心が過ぎる。中国と日、米国の間で高まる緊張には、ほぼ1世紀前に勃発した恐ろしい衝突に似た響きがある。 火付け役になりかねない最も明白な問題は、中国では釣魚島、日では尖閣諸島として知られる島嶼を巡る日中間の未解決の領有権争いだ。ここ数カ月、日中両国の航空機と船が島の近くでシャドーボクシングを繰り広げている。 事態を懸念した米国は10月下旬、米国の外交政策機関の大物4人から成るトップレベルの派遣団を日中に送り込んだ。ジョージ・ブッシュ前大統領の下で国家安全保障会議(NSC)を率いたスティーブン・ハドリー氏や、ヒラリー