来週から予定されていた北西太平洋での調査捕鯨について、政府は先ほど、規模を縮小して、実施することを発表しました。 調査捕鯨を巡っては先日、国際司法裁判所が南極海での調査捕鯨の中止を命令。北西太平洋についても、その行方が注目されていました。 今夜は国際司法裁判所が投げかけた課題と、調査捕鯨の今後について、考えます。 日本鯨類研究所や大学の研究チームは、毎年この時期から秋にかけて、三陸沖から東経170度、北緯35度以北の海域において、クジラを捕獲する調査捕鯨を行っています。 対象となるのはミンククジラをはじめ、ニタリクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラの4種類、合計380頭で、クジラが何をどのくらい食べ、どういう行動をとっているかの、生態系の解明や、群れを作る年齢構成などを調査し、クジラ管理のためのデータ収集を目的としています。 しかし国際司法裁判所が、先日、日本が行う南極海での調査捕鯨